11.6インチの小型Chromebookは、Chromebook黎明期から存在する伝統的なカテゴリですが、今ではすっかりタブレット型Chromebookに取って代わられた感じがあります。実際に価格コムのChromebook売上トップ2はタブレット型Chromebookで(ともにASUS)、現存する唯一の小型Chromebook「Lenovo Chromebook Flex 3i」はやはりタブレット型Chromebookと比べるとセールス的にはそこまでの存在ではないようです。
そんな中、海外では新たな小型Chromebook「Acer Chromebook Spin 312」が登場、すでに販売を開始しています。型番から分かる通り、過去に販売されていた人気モデル「Acer Chromebook Spin 311」のアップグレード版という感じです。
今となっては希少なカテゴリのモデルなので、取り上げておきたいと思います。
Acer Chromebook Spin 312 特徴
まずは外観を見てみます。
見た目は「acer chromebook spin 311」と似ていますが、側面がちょっと太くなっています。
acer chromebook spin 312のスペック
見た目は変わりませんが、中身は大きく進化しています。
主なスペックは
- 12.2″ WUXGA (1920 x 1200) 16:10 抗菌ゴリラガラス タッチスクリーン
- Intel® i3-N305
- RAM 8GB LPDDR5
- ストレージ 128GB
- 1080p ウェブカメラ
- ウェブカメラシャッター
まずはディスプレイサイズが11.6(1366×768)から12.2 (1920 x 1200) へと進化。輝度は300ニト。一方、本体サイズは誤差レベルの違いしかないので、ベゼルが前モデルよりもせまくなっているはずです。タッチスクリーン、パームレストも抗菌仕様です。
また、以前は「MediaTek Kompanio 500」というパワー控えめなプロセッサでしたが、これがなんと「Intel® i3-N305」へ変更されています。これはChromebook plusにも採用される、現時点では最強のプロセッサ。ライバルのLenovo Chromebook Flex 3i Gen 8が「Intel® N100」であることを考えると、差別化ポイントです。
持ち出して手軽にさっと使える、という前モデルとはかなり違う方向性です。RAMも8GBあり、しっかりとした作業も快適にこなせる性能になっています。ストレージも128GBあるので、Androidアプリを多く入れても安心です。
参考:Acer Chromebook Spin 312 acer 公式サイト
となると価格が気になるのですが、アメリカのacer公式サイトで$449.99。為替を考えると高いですが(単純換算でも7万1000円)、アメリカでは競争力のある価格です。
ただ、ヨーロッパモデルではIntel N100&RAM 4GBというスペック控えめのものが発売されています。こちらは値段が329.99ユーロ。およそ344米ドル、日本円では54,300程度です。
インターフェース、バッテリ持続時間、重量
インターフェースを見ると左側面にはUSB Type-C、USB Type-A、イヤホンジャックと電源ボタン。
右側面にはボリュームボタンとUSB Type-Aポート、HDMIポートを搭載。
両サイドにある切り込みはSDカードスロットのようにも見えますが、両サイドにあるのはやや不自然なので、おそらくスピーカーのための穴です。
ネットワーク周りはWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2と標準的です。
バッテリ持続時間は以前と変わらず13時間。一日持ち出しても安心です。ただ、重量は以前の1.05kgから1.29 kgへと増加。
コンパクトなのにパワフルなAcer Chromebook Spin 312 まとめ
以上、Acer Chromebook Spin 312のご紹介です。日本での発売はまだ未定ですが、おそらく来春には登場すると思われます。事態を見守りたい。