はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
今回はChromebookのバッテリーに関する話題です。
バッテリーの劣化は使用頻度や充電回数によって異なります。この記事では、Chromebookのバッテリーの健康状態を把握し、寿命を延ばすためのヒントをご紹介します。
Chromebookのバッテリー状況を確認する
Chromebookのバッテリーの状況は設定画面から簡単に確認することができます。
ChromeOSの設定を開いて左のメニュー「ChromeOSについて」を選択し、診断のところをクリックします。
ここをクリックすると
- バッテリー
- CPU
- メモリ
の状況が確認できます。
今回着目したいのがバッテリー欄。ご存知の通り、バッテリーは充電と放電を繰り返すうちに徐々に劣化していきますが、ここにある「電池の状態」が現在のバッテリーの劣化具合(新品時と比較した場合のバッテリー容量の基準)を表しています。画像では初期状態の84%が残っているというところ。
サイクル数はバッテリーを1回完全に充電し、その後完全に放電することを1サイクルとして数えた回数のことです。サイクル数については複数の考え方があり、100%から0%までを1サイクルとして数えることもあれば、80%まで充電し、20%まで放電した場合も1サイクルとしてカウントされることがあります。
ちなみにノートPCの場合、300~500サイクルがバッテリー交換の目安となっているようです。スマホでも、例えばiPhoneでは500サイクルの充電時に80%以上の容量が残るよう設計されているようです。ただし、これはあくまでも目安であり、使用環境や充電方法によって大きく変わる可能性があります。
電流というのはその時点での駆動電力。右上の5247mAhというのはバッテリー容量と思われます。
バッテリー負荷テストを実行してみた結果
この診断画面では各種項目について負荷テストを行うことが可能です。せっかくなので、今回テストをしてみました。
「テストの詳細を保存」をクリックしたところ、下記テキストデータがダウンロードされましたが、長い上に分かりづらいので畳んでおきます。
これをGeminiに要約してもらうと以下のような感じです。
- バッテリー: 充電中ではない、残り53分、健康度は84%
- バッテリーの放電テストを実施し、正常に完了した。
- ネットワーク接続に関する様々なテストを実施したが、一部失敗している。詳細な原因は不明。
- キーボードの基本的な入力機能は正常に動作している。
考察として「ネットワークテストの失敗原因を調査する必要がある。バッテリーの健康度はまだ許容範囲内だが、今後の劣化に注意が必要である。」とのことでした。ネットワークに問題があるというのは心当たりは今のところないです。
バッテリー寿命を長持ちさせるために
あくまで一般的論ですが、バッテリーを長持ちさせるためにはやってはいけないこと・やるべきことが存在します。
やっていはいけないとされているのが
- 暑い場所に放置しない
- バッテリーの残量が20%以下や80%以上の状態を避ける
- 充電しながら使わない
- 残量0%のまま長時間放置しない
危険度でいうと4が一番危険で、最悪の場合バッテリーが完全に死んでしまいます。
まず1ですが、バッテリーは熱に弱く、暑い場所だと劣化が進みます。リチウムイオンバッテリーの最高許容周囲温度は45℃といわれていますが、この温度を下回る場合においても暑いほど劣化も進むので、なるべく涼しい場所での保管・使用をすることでバッテリーの劣化を防ぐことができます。
2についてですが、リチウムイオンバッテリーにとって50%の状態が一番快適な状態。詳しい説明は割愛しますが、0%や100%のような状態だと電解液の酸化分解が進み、ガスが発生。劣化はもちろん膨張の原因となってしまうようです。特にバッテリーを完全に使い切ってから充電する「深放電」は、バッテリーの劣化を早める原因となります。
3は1と2の合わせ技的な感じで、使用時の熱が充電で発生する熱と重なることで非常に高温になり、それがバッテリーに良くないというものです。
4ですが、バッテリーは放置すると少しずつ放電していきます。そしてバッテリー残量0%のまま長期間放置すると、バッテリーが完全に放電してしまい、バッテリー自体を認識できなくなって使えなくなってしまいます。
私も実は1台やってしまったことがあります。そのPCはアダプターにつないでいる間は駆動しますが、バッテリーは動いておらず、アダプターを抜いた瞬間切れてしまう。長期間使わないときは事前に50%程度充電し、定期的に充電し直す必要があります。
あとは、バッテリーの寿命を延ばす方法ですが、USBデバイスやBluetoothデバイスなどの周辺機器を接続すると、バッテリーを消費することがあります。必要のない場合は、取り外すようにしましょう。
また、なるべく省電力で駆動して充電頻度を下げるのも有効です。使わないときはこまめにスリープしたり(検索キー+L)、電源項目のバッテリーセーバーを有効にしたり、ディスプレイの輝度やキーボードバックライトの輝度を下げるのも一つ。
ただ、あまり神経質になると疲れるので、気が向いたらやるくらいがちょうどいいかも知れません。安いので多少雑に扱って劣化してもいいじゃないか、と思えるのがChromebookの良いところでもあります。
Chromebookのバッテリー劣化状況とライフサイクル数を確認する方法 まとめ
Chromebookのバッテリーの劣化状況は、サイクル数を見ることである程度把握することができます。バッテリーの寿命を延ばすためには、適切な充電方法や使用環境に気を配ることが大切です。この記事が、あなたのChromebookのバッテリーを長く使うための参考になれば幸いです。