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Chrome通信 2022年のニュースまとめ

2022年12月31日

2022年も気が付けば大晦日。ということで今年の気になったChromebook関連のニュースを少し振り返りたいと思います。

企業向けのChromebookが続々と登場

教育市場の次は職場、というのがChromebookのスローガンだったのですが、着実に浸透しつつあるようです。アメリカアマゾンではAcer Chromebook Enterprise Spin 514など、[for Enterprise]とついたChromebookが多数販売されています。

今年の始めには企業向けの全部入りChromebookである『HP Elite Dragonfly Chromebook』を紹介しましたが、こちらについては日本でも法人向けに販売中です。Intel EVOに準拠していたり、触覚タッチパッドを搭載したりと今までにないChromebookに仕上がっています。

ゲーミングを見据えたハイエンドモデルも

個人消費者向けChromebookのカテゴリにおいても10万円を超えるようなハイエンドモデルが今年も多数、販売を開始しました。

ハイエンドモデルは過去にも多数存在しており、「より快適にChromebookを使いたい」というニーズに応えるものでしたが、今年は「ゲーミング」を強く意識したChromebookが新たに登場しています。

完全にゲーミングPCの見た目をした『ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip』などが正にそれなのですが、

この背景にはゲーミングプラットフォームの「Steam」がChromebookにやってくるという大きな出来事があります。

Steamはご存じの通りPCゲームを購入してインストールしてプレイ出来る、いわばオンラインのPCゲームストアとそのソフトをプレイ出来るバーチャルコンソールが一つになっているようなもので、Steamがあれば莫大な数のゲームが楽しめるという訳です。かつては洋ゲー中心だったのですが、最近は日本のゲームもSteamで普通に遊べるようになっているので、PCがあればPSやXboxなどが必ずしも必要ではなくなります。

今年α版がリリースされ、現在はβ。2023年には正式にリリースされると思われます。

すでに、Steamが対応するChromebookのリストが公開されています。

現時点で入手可能なモデルは上記『ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip』の他に『ASUS Chromebook CX9 (CX9400)』や『ASUS Chromebook Flip CX5 (CX5601)』などがあります。Steamゲームをやりたい方はこれらのモデルを選択するのが吉です。

性能的にどうなの?という点については、恐らくNier Automataのような重いゲームはキツイと思いますが、ドラクエやタクティクスオウガリボーンなど軽めのゲームについては問題ないと思われます。詳しくは後述しますが、2023年発売予定のハイエンドモデルは内蔵グラフィックスが「NVIDIA GeForce GT 1030」を凌ぐとも言われているので、Chrome OSのバックグラウンド処理の少なさも相まって、画質を落とせば大体のゲームがプレイ出来るのではないかと個人的には感じています。

Chromebook 細かい機能改善が多数

ちょこちょこと新機能が追加されるChromebookですが、今年に入ってから導入されたものを改めて数えてみたら結構な数がありました。軽く紹介します。

なお、紹介する機能の中には現時点では使えないものもあるのであしからず。

クイックカレンダー機能実装

Chromebookのディスプレイ右下に表示されている日付をクリックするとカレンダーが表示されるようになりました。Googleカレンダーと同期していて予定がある日付けにアイコンが表示され、クリックすると予定が確認できるようになっています。

アダプティブ充電

Androidスマホでおなじみ、アラームの時刻に合わせてゆっくりと充電する機能がChromebookにもやってくる予定です。開発中のコードには「フル充電状態で使用される時間を短くすることでバッテリの寿命を伸ばす」と明記されています。実装を待ちたい。

また、充電アダプターに接続したときに通知音が鳴るようになるそうです。バッテリーの残量で効果音が変わるという面白い仕掛けもあるようなので、今から楽しみです。

ダークモードが充実

Chromebook起動時のロゴ表示がダークモード仕様に変更されました。暗い部屋で起動したら眩しかったのですが、今や昔。

また、メニューバーやタスクバーなどを常時ダークモードにできるようになりました。

バーチャルデスクに「すべて削除」「統合」「やり直し」が追加

地味ですが、バーチャルデスクがますます使いやすく進化しています。

スクリーンショットの保存先が変更可能に

ダウンロードフォルダに強制収用されていたスクリーンショットの保存先が変更できるようになりました。ブログ用にスクショを撮る機会が多いので、個人的には助かっています。

ウィンドウの表示に関する機能改善

特定のウィンドウを前面に固定表示できるようになりました。

また、ウィンドウの3分割が可能になりました。ツイッターやインスタなどを1/3サイズで表示させておきたいときに便利です。

Material YouがChromebookにもやってきた

壁紙の色を抽出して背景に違和感なく溶け込むようなUIにするMaterial YouデザインがChromebookにもやってきました。既にAndroidでは取り入れられている機能です。

この機能は実装済みなので、ぜひ壁紙を色々と変えてみてください。変える方法はデスクトップ画面の適当な位置にカーソルを合わせ、タッチパッドを二本指タップ>「壁紙とスタイルを設定」を選択>壁紙をクリックして変更します。

パームリジェクション機能

スタイラスペン使用時に手のひらがスクリーンに触れて反応するのを防ぐパームリジェクション(手のひら拒否)機能が実装されました。

Androidスマホとのファストペアやカメラロールへのアクセスが可能に

今年のGoogle発表会にて「Androidスマホとの連携機能を強化する」とアナウンスされましたが、その言葉通り連携機能がますます充実しています。まだやっていない方はぜひ。

レビュー関連

今年レビューしたChromebookは『富士通FMV Chromebook』です。日本語キーボードに特化した、日本人のための唯一のChromebookといっても良いモデル。とにかくよく出来ています。仕事用、作業用のChromebookを探している方は確実にチェックしておきたい。

2023のChromebook 展望

2023年の展望ですが、まずはSteamがChromebookにやってくるのが一番の注目ポイント。月間アクティブユーザーは1億2040万人という莫大な市場です。ゲーミングPC=Windows、という感じで現在はマイクロソフトが一人勝ち状態。ここにChromebookが食い込んでくるとなると、Microsoft最後の砦が揺るぎかねない異常事態。ChromebookもNVIDIAと共同開発するなどゲーミングに本気になっています。いちゲームユーザーとしても関心を持っている点なので、注視を続けたい。

インテル Alger-Lake-Nシリーズを搭載したChromebookが登場か

インテルが長年販売していた「Celeron」「Pentium」の名前を敢えて捨てて新たに投入するAlger-Lake-Nシリーズ。リークされた情報を見る限り、その価値はあり。今までのChromebookの価値観をさらに変えてくれそうな予感です。推移を見守りたい。

Chrome通信 2022年のニュースまとめ

来年も引き続きブログ更新予定です。今後は小さいネタはTwitterに(@tomozou3500)、ハウツーネタはYouTubeの方にも流していきたいと思います。

それでは良いお年を。

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  • この記事を書いた人

ともぞう

つくば在住のアラフォー会社員。他に「初心者による初心者の為のウイスキーの話など。」や「OLD ROOKIE」などを運営しています。

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