Chromebookのキーボードは、WindowsやMacとは異なる独自のキーや便利なショートカットが存在します。
これらの特徴を理解することで、Chromebookでの作業効率が格段にアップし、より快適に使いこなせるようになります。
この記事では、Chromebookキーボードの基本操作から特殊キーの役割、日本語入力の切り替え方法、さらに知っておくと便利な設定まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
Chromebook キーボードの基本
ChromebookのキーボードはCaps Lockキーの位置に[検索キー]があるほか、上段にブラウジングに最適化したキーが配置されています。

よく見るとBackSpaceやHOMEキー、PageDownキーといったお馴染みのものがないのですが、これらはキーの組み合わせを使う仕組みです。
機能 | キーの組み合わせ |
---|---|
次の文字を削除する(Delete) | alt +backspace |
行の先頭に移動する(HOME) | 検索キー+< |
行の末尾に移動する(END) | 検索キー+> |
ドキュメントの先頭に移動する(Ctrl+HOME) | 検索キー+ctrl+< |
ドキュメントの末尾に移動する(Ctrl+END) | 検索キー+ctrl+> |
PageDown | スペースキー |
PageUp | Shift+スペースキー |
CapLocks | 検索キー+alt |
クリップボードを開く | 検索キー+v |
特にクリップボード履歴から貼り付けできる「検索キー+v」は非常に重宝します。
最上段のキーの機能
Chromebookのキーボード最大の特色が独自仕様の最上段キー。ここには様々な機能が集約されています。まず基本の機能は

- (ウェブページ)戻る・進む
- リロードキー(ウェブページの再読み込み)
- 全画面表示キー(WindowsのF11に相当)
- 概要モード(すべてのウィンドウ表示)
- ディスプレイの輝度調整
- 音量調整
- ロックキー(クラムシェルタイプChromebookでは電源キー)
とブラウジングに特化した仕様となっています。
コンバーチブルタイプのChromebookは側面にある電源ボタンが電源キーの代わりになります。電源キーを押下するとロック・ログアウトなどの電源オプションが表示され、長押しすることで電源がオフになります。
また、他のキーと組み合わせることで、以下の通り機能します。
リロードキー+電源キー | Chromebookの再起動 ※1 |
Ctrl+全画面表示キー | ミラーモード⇔拡張ディスプレイの切り替え ※1 外部ディスプレイと接続時 |
Ctrl+ウィンドウ表示キー | スクリーンショット撮影 |
Ctrl+Shift+ウィンドウ表示キー | スクリーンショット撮影のダイアログ表示 |
Alt+輝度調整キー | バックライトキーボードの輝度調整 ※2 |
※1 フリップタイプモデルでは[電源キー]ではなく側面にある[電源ボタン]と[リロードキー]を同時押し
※2 バックライトキーボード搭載機種のみ
スクリーンショットの撮影については、長くなるので別ページで詳しく解説します。
また、これら最上段のキーには
- 日本語の入力途中での文字変換
- ブラウザーにおけるファンクションキーとしての役割
という2つの機能があります。
Chromebook 入力途中の文字を最上段キーで変換
日本語入力の際に、最上段キーがファンクションキーのように動作。
Chormebookキー | 対応するFキー | 機能 |
---|---|---|
輝度ダウンキー | F6 | 文字をひらがなに変換 |
輝度アップキー | F7 | 文字を全角カタカナに変換 |
ミュートキー | F8 | 文字を半角カタカナに変換 |
音量ダウンキー | F9 | 文字を全角英数字に変換 |
音量アップキー | F10 | 文字を半角英数字に変換 |
特によく使うのがカタカナに変換するF7機能。変換待ち状態で輝度アップキーを押下すると、全角カタカナに変換することができます。
ブラウジングにおけるファンクションキー
Chromeブラウザにはファンクションキーによるショートカットがいくつか用意されています。利用できるファンクションキーとその機能は以下の表の通りです。
Chormebookのキー | ファンクションキー | 機能 |
---|---|---|
検索キー +リロードキー | F3 | ページ内検索ウィンドウを表示 |
検索キー + 輝度ダウンキー | F6 | アドレスバーへ移動 |
これらは検索キーと組み合わせて使います。Windowsでは「F5」でリロード、「F11」で全画面表示ですが、Chormebookにはこれらのキーが物理キーとして存在しているため、敢えてファンクションキーとして利用することはありません。
Chromebook キーボードの設定画面
多少順序が前後してしまいますが、Chromebookのキーボードに関する設定画面は以下の通りです。

特筆事項は特にありませんが、「長押ししてキーを自動で繰り返す」はオンを推奨します。
日本語入力の設定
最近販売しているものはほとんど日本語キーボードなのですが、モノによっては英字キーボードのものも。その場合は日本語入力の設定が必要です。折りたたんでおきます。
ユーザー辞書に単語登録する手順
Chromebookにも「ユーザー辞書」機能があります。設定手順は、まず画像①の「入力設定」をクリックし、「日本語キーボード」の右にあるアイコンをクリックします。

次に、「ユーザー辞書の管理」をクリック

なお、ここで[スペースの入力]というところで、入力モードに従うから半角へ変更すると、日本語入力の際にもスペースが半角で入力されるようになります。
ユーザー辞書に登録して終了
「よみ」のところに単語の読み方を、「単語」のところに表示したい単語を設定します。品詞やコメントの設定は不要です。実際に入力していくと、入力欄が増えていくので、複数の単語を順次設定していくことが可能です。

最後に右下の「完了」ボタンを押すのを忘れずに。
Chromebookのキーボードショートカットを編集する方法
Chromebookのキーボードショートカットは編集することが可能で、自分好みにカスタマイズすることができます。
まずデフォルトのキーボードショートカットの認方法ですが、キーボードの設定画面から確認することができます(画像①キーボードショートカットの表示)。

キーボードショートカットの説明文のところをクリックすると、右の方にペンアイコンが表示されるので、これをクリックすると、キーボードショートカットの追加・編集が可能です。
キーボードショートカットの変更
キーボードショートカットは以下の4つのキーの組み合わせと任意のキーを組み合わせる形で追加・編集が可能です。
- Ctrlキー
- Altキー
- Shiftキー
- ランチャーキー(虫眼鏡マーク)
これらのキーは2つや3つを組み合わせても良いことになっています。この4キーの組み合わせは15通りです。この4キーに関しては、最低でもどれか1つを選ぶ必要があります。既存のキーボードショートカットと競合する場合は警告が表示され、再度登録したいキーの組み合わせを押下すると上書きされます。
ペンアイコンをクリックするとこのようにポップアップ表示されます。

ペンアイコンで編集、ゴミ箱アイコンで削除、「+ショートカットを追加」ボタンを押すと任意のショートカットを追加することができます。
Chromebookのキーボードショートカットはかなり豊富に用意されています。まだ見たことがない方は、一度目を通しておくと良いと思います。
なお、Chromebookでは音声入力も便利で使いやすいです。詳しくは以下の記事をご覧ください。