はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
今回の記事はChromebookのタイプについて。
ChromeOSを搭載したノートPC型のChromebookは各メーカーから様々なタイプのモデルが販売されていますが、タイプ別に大きく分けると
- 通常のノートPCのようなクラムシェルタイプ
- 画面が360度回転して様々な使い方ができるコンバーチブルタイプ
- キーボードがマグネット着脱式の2-in-1モデル
となります。
それぞれのタイプのメリットとデメリットを紹介したいと思いますので、Chromebook選びの参考になさってください。
クラムシェルタイプのメリット
クラムシェルタイプはいわゆる通常のノートPCタイプです。画面が°フラットになるタイプもありますが、天板が140°程度まで開くタイプが一般的です。AcerのChromebook CB314などが該当します。
クラムシェルタイプChromebookのメリットは3つあります。
安い
構造がシンプルなため、他のタイプと比較すると価格が安めです。同じようなスペックのコンバーチブルタイプのものと比較すると、1万円程度の価格差がある印象です。
通常のノートPCとして使う場合は、クラムシェルタイプで問題はありません。
インターフェースが充実
画面回転式のコンバーチブルタイプでは側面に電源ボタンとボリュームボタンが配置されるため、どうしても側面のインターフェースの数が限定されてしまいます。
クラムシェルタイプはそういったことがないので、USB Type-CとType-Aが2つずつ付いているモデルが一般的です。また、クラムシェルタイプにはHDMIポートが付いているモデルも多い印象。ただ、あくまでモデル次第なので、購入前に確認は必要です。
コンバーチブルタイプではUSB Type-Aは1つしかないモデルが一般的
エルゴリフトヒンジ搭載モデルの存在
一部のクラムシェルタイプのChromebookでは天板がキーボードの奥を少し持ち上げることにより、人間工学に基づいた最適なキーボードの角度に固定。打鍵時の手首への疲労を軽減する「エルゴリフトヒンジ」と呼ばれる仕組みが実装されています。ASUS製のChromebookに多いです。
上記画像が示すように、エルゴリフトヒンジは構造的にコンバーチブルタイプでは実装できません。長時間キーボードで作業する場合はエルゴリフトヒンジを搭載したクラムシェルタイプに利があります。
タッチスクリーンへの対応はモデル次第
コンバーチブルタイプのChromebookはもれなくタッチスクリーンに対応していますが、クラムシェルタイプではタッチスクリーン対応の有無はモデル次第。タッチスクリーンを使いたい方は、購入前に確認が必要です。
コンバーチブルタイプのメリット・デメリット
画面が360°回転するコンバーチブルタイプのデメリットと言えるポイントとしては価格と耐久性。
ヒンジがより複雑な構造のコンバーチブルタイプはクラムシェルと比較して若干値段が高めになるのは当然として、ヒンジ部分に負荷がかかるため、この部分が破損するリスクがあります。
通常の使い方であれば問題ないと思いますが、度々Chromebookをテーブルから落下させていた妻のChromebookはヒンジが破損してガラスがバリバリになってしまったことがあります。
コンバーチブルタイプのメリットは柔軟な使い方が可能になる点。通常のノートPCスタイルのほか、スタンドモード、テントモード、タブレットモードといった使い方が可能です。
ただ、正直なところテントモードよりもスペースをとるスタンドモードはあまり使い道がありません。
タブレットモードも14インチでは使い勝手が正直微妙ですが、迫力はあります。
おすすめのテントスタイル
個人的に一番使っているのはテントスタイルです。
一番のメリットは飲み物をこぼしてもダメージを受けない点。
コーヒーやハイボールを飲んでいるときにコップを倒してもディスプレイ部分が少し濡れるだけで本体はノーダメージで済むため安心感があります。
操作については外付けのマウスとキーボードで対応。最近はChromebook専用のキーボードもamazonなどで比較的安く入手可能です。
防滴キーボードのChromebookもありますが、種類が少ないのがネック。
また、テントモードは幅をとらないので新幹線の机などスペースが限られている場面では重宝します。
場面はかなり限定されますが、縦置きテントスタイルというスタイルを考えてみました。
縦方向にKindle本を表示させれば、ページがかなり大きく表示され、疑似的なマルチモニター環境になります。縦置きスタイルはウェブサイトの閲覧にも向いています。
機種が豊富
また、ChromebookではAndroidアプリに対応しているため、アプリと相性の良いコンバーチブルタイプは人気があり、各メーカーから多数のモデルが販売されています。特に最高峰のスペックを持つものは自然とコンバーチブルタイプになります。
以上がコンバーチブルタイプのメリット・デメリットとなります。
2-in-1 キーボード着脱式のChromebookのメリット・デメリット
第3のタイプ、キーボード着脱式2-in-1のChromebookですが、このタイプは性質が他のタイプとはかなり違っていて、タブレットとしての使用に重きを置いています。
そのため、画面サイズはタブレットとして使いやすい10.1インチから10.3インチ程度となっています。
他のタイプは小さいものでもディスプレイサイズは11.6インチ以上
CPUもパフォーマンスよりもバッテリ持ちを重視している印象。軽くてタブレットとしては使いやすいのですが、キーボードと作業領域がどうしても小さくなり、オフィス系の作業は他のタイプに劣ります。
唯一の例外は「Lenovo IdeaPad 560」で、こちらは有機ELディスプレイ搭載の13.3インチを搭載。しかしながら、本体のみの重量は700gと少々重ためで、タブレットとしての使い勝手は微妙。
昔はAndroidアプリがChromebookに最適化されていなかったのですが、ここのところこの問題は解消されつつあります。大手サードパーティーのアプリであればほぼ問題ないと思われます。
Androidタブレットの市場が小さく、Androidアプリを大画面に最適化するうま味が無かったのですが、2-in-1 Chromebookのヒットで対応しだしたという感じです。
ということで、2-in-1モデルはサイズ感・重量はiPad並み、バッテリー持ちが長くタブレットとして使いやすいところがメリットで、作業にはあまり向かないところがデメリットです。
使い道としては電子書籍リーダーや動画閲覧、軽い調べもの程度なら十分役割を果たしてくれると思います。かさばらない2-in-1タイプであれば病院の待合室や電車の中など、場所を選ばずにタブレットとして使い、家ではノートPCスタイルで使うといったことが可能になります。さすがに待合室や電車内など狭い場所でノートPCを出すのはいかがなものかと思いますが、タブレットならセーフ。
Chromebook タイプ別のメリット・デメリット とめ
総括すると、それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
クラムシェル:
軽量で安価、シンプルで使いやすい
画面回転やタッチ操作非対応
コンバーチブル:
タブレットとしても利用可能、タッチ操作対応
クラムシェルより重く高価
2-in-1:
キーボード着脱でノートPC/タブレット両立
画面が小さい
Androidアプリは使わないしPCを使うときに飲み物は飲まない、というのを徹底している方ならクラムシェルタイプで良いと思います。
逆にAndroidアプリが主目的なら2-in-1という選択肢もありだと思います。特にお子さんに考えているときは、ミリタリーグレードの耐久性を持つ2-in-1の「ASUS Chromebook CM30 Detachable (CM3001)」などが壊れにくくておすすめです。
Chromebookの選び方については▽のページで詳しく解説し、おすすめのモデルを紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。