昨年9月に発表され、すでに一部のWindows PCにも使用されているQualcomm製の「Snapdragon X Plus」ですが、これを搭載したChromebookが開発中のようです。Chrome Unboxedが報じています。
「Snapdragon X」と従来のSoCとの主な違いとしては、「Snapdragon X」はモバイルチップを再利用したものではなく、あくまでノートPC向けに最適化されるよう設計されたものである点です。Snapdragon XはIntel Core UhtraやAppale Mと直接競合することになり、ノートPC向けということで、今までよりも高いパフォーマンスと電力効率が求められますが、その期待に応えるチップに仕上がっています。
Snapdragon X の実力は
Snapdragon X搭載のWindowsノートPCはすでに販売されおり、例えば「Dell Inspiron 14」は価格帯モデル向けの「Snapdragon X Plus 8コア」を搭載しています。
フルHDの14インチディスプレイ（最大輝度300ニト）、RAMはLPDDR5Xの16GB、ストレージが512GBのSSDといったハイエンドChromebookによくある構成なのですが、価格は約12,7000円。
そんなDell Inspironですが、シングルコア最大 3.4 GHz、8コア 最大3.2GHz、NPU最大45 TOPSのパフォーマンスを備えつつ、ストリーミングを視聴可能なバッテリー持続時間がなんと28時間。
その上、発熱やファンノイズを低減、「マルチタスクを長時間行っても動作音は静かで、高温になることもない」としています。
Windowsでこの性能ですので、そのままChromebookに流用するとするとさらなるバッテリー持ちが期待できます。Windows機で12万7千円ですので、Chromebookならもう少し安い10万を切りそうな感じと予想。
まとめ
Snapdragon X Plusの登場は、Chromebookの性能水準を大きく引き上げ、その可能性を飛躍的に広げるでしょう。高度なAI機能や長時間のバッテリー駆動、そして優れたパフォーマンスによって、これまでのChromebookでは難しかったタスクも快適にこなせるようになるはずです。楽しみにしつつ、事態の推移を注視したい。
