ChromeOS バージョン131において、ChromeOSを安全に戻す「安全リセット機能」が追加されました。
リリースノートによると
ユーザーは拡張機能を無効にし、ユーザー エクスペリエンスを損なう可能性のある設定をリセットすることで、既知の良好な状態に戻すことができます。
とのことです。文章だけでは分かりずらいのですが、具体的には
- Chromeの設定とChromeのショートカットをリセットする
- 拡張機能を無効にする
- クッキーやその他の一時的なサイトデータを削除する
ことによりChromebookをデータを消去することなく再び快適な状態にするとされています。
Powerwashとの違い
今までChromebookに不具合が生じると「Powerwash」をするしか方法がなかったのですが、その一段階前に試すべきものが追加された格好です。
PowerwashはChromebookを工場出荷時の状態に戻すため、大方の問題は解決するのですが、ローカルデータが全て消去され、ChromeOSのバージョンも出荷時に戻るため、取り扱い注意な側面があります。
一方、今回追加された「安全リセット機能」では、ローカルデータはそのまま残り、Chromeブラウザだけが影響を受ける感じです。Chromeの設定とショートカットがリセットされることにより、誤操作で不具合が生じたときに役立つ機能です。
また、拡張機能が無効になり、クッキーやその他一時サイトデータを削除することにより、ブラウザ操作の快適化が見込めます。
ブラウザが重いときは試す価値ありです。
「安全リセット機能」の使い方
使い方はまずChromeOSの設定を開きます。
次に一番下までスクロールするか、左メニューのシステム環境設定をクリック>セーフティリセットをクリックします。
このメニューがない場合は[ChromeOSについて]をクリックしてChromeOSを最新にしてください
セーフティリセットをクリックすると以下の画面が現れます。
[セーフティリセット]ボタンを押すと確認のダイアログなどが表示されるかと思いきや、いきなりセーフティリセットされるので注意。
しないつもりがやってしまいました。作業自体は1秒ほどで終了、終わるとChromeブラウザがまっさらな状態で再起動します。
拡張機能は全てオフになっているので、右上の3点アイコン>拡張機能>拡張機能を管理、と辿って必要なものを再びオンにします。
それでもChromeの動作が重たいときは
これをやってもまだブラウザが重い時は履歴データの消去が有効です。ChromeOSに限らずChromeの機能ですが、Ctrl+Hを押して履歴を表示します。
そして左の[閲覧履歴データを削除]をクリック。次の画面が表示されます。
データを削除をクリックすると履歴データが消去され、ブラウザが軽くなります。
「パスワードやその他のログインデータ」まで消してしまうと各ページで再びログインが必要になり面倒なので、まずはこのチェックを外すことをおすすめします。「Cookieと他のサイトデータ」もやめておいた方がいいかも。
ChromeOSに「安全リセット」機能が追加 Powerwashの前に実行を推奨 まとめ
Chromebookの調子がおかしい時、Powerwashをする前に試したい機能です。イメージ的にはブラウザを初期設定に戻してセーフモードで起動する感じです。
Powerwashのやり方については以下の記事をご参照ください