初めてChromebookを使うと戸惑うこともあるとおもいますので、Chromebookの初期設定と基本的な使い方を解説します。
この記事はこんな方におすすめです
- はじめてChromebookを購入した方
- Chromebookの購入を検討している方
- Chromebookについて詳しく知りたい方
Chromebook 電源のオンオフ
Chromebookはカバーを開くと自動的に電源が入ります。
開いてある状態から電源を付ける場合、キーボードの右上の電源キーを押下します。画面回転式の場合は側面にある電源ボタンを押して電源を入れます。
起動しないときは充電プラグを挿して再度試します
Chromebookの初期設定
初めてChromebookを起動すると初期設定へと進みます。このときに必要なものは
- Googleアカウント
- Wi-Fiのパスワード
の2つだけ。Googleアカウントはその場で作成することも出来ますが、あらかじめ用意しておくとスムーズに進めることが出来ます。
Chromebookはインターネット環境がないと本領を発揮できないので事前に用意しておきます。スマートフォンのテザリングやポケットWifiでもOKです。
Androidアプリを使用する場合は
電源を入れて案内に従っていくと、Androidアプリを使用するかどうかを尋ねられます。Androidアプリを使いたい場合は有効化を選ぶと「Google Play Store」がインストールされます。
初期設定でスキップして後から有効化することもできます。[設定]>[Androidアプリの有効化]と進み有効化します。
「Goole Play Store」では通常のAndroidスマートフォン同様にAndroidアプリをインストールことができ、追加されたアプリはランチャー(後述)に表示されるようになります。以前はChromebookに最適化されていないアプリが多かったのですが、近年では大手サードパーティのアプリの多くがChromebookへの最適化に対応しています。
Chromebookへのログイン後
Chromeのアイコンをクリックすると普段使っている通りのChromeブラウザが起動します。ブックマークや拡張機能の同期は初回だけ少し時間がかかります。
日本語入力の設定
英字キーボードモデルの場合は初回のみ日本語を使うための設定が必要です。詳しくは下記リンクをご参照ください(新しいタブが開きます)。
アップデートを確認しよう
ChromebookのOSである「ChromeOS」は自動で最新バージョンにアップデートされますが、購入直後は出荷時点でのバージョンになってるため手動でアップデートしておくと良いと思います。
以下アップデート手順です。
ChromeOSの設定画面に入ります
画面右下のタスクトレイ(時計が表示されているところ)をクリック>ウィンドウの歯車ボタンをクリック>Chrome OSの設定画面が表示されます。
ブラウザの右上の3点アイコンから入るとChromeブラウザの設定画面が表示されます。見た目はChrome OSの設定とほぼ同じですが別ものなので注意。
左下の「Chrome OSについて」をクリック
「アップデートを確認」のボタンをクリックするとアップデートが始まります。
終了すると「再起動してデバイスを更新してください」というメッセージが表示され「アップデートを確認」のボタンが「再起動」に変わります。再起動すれば準備はOKです。
Chromebookのランチャー アプリの使い方とインストール方法
デスクトップ画面の左下にある白丸アイコンをクリック>上矢印のアイコンをクリック(画像左)すると、インストールされているアプリの一覧が表示されます。この画面は「ランチャー」と呼ばれています(画像右)
ランチャー画面の左上(上の画像で枠で囲ったアプリ)がChromebook専用ウェブストアで、ここから拡張機能やアプリをダウンロードします。
LINEの拡張機能などもChromeのウェブストアからダウンロードします。
Google Play Store経由で追加したAndroidアプリもランチャー画面に追加されます。
ChromebookでLINEを使うときの設定方法と注意点 - Chrome通信
なお、アプリを右クリックすると画面下のクイックアクセスへアプリを追加することが出来ます。さらに画面下を右クリックすると、タスクトレイの位置を上下左右に移動することが可能。
Chromebookではブラウジングが主な作業になるため、タスクトレイは右へ移動しておくと画面が若干縦長になり、ブラウジングに好適です。
Chromebookのキーボードの特徴と注意点
ChromebookのキーボードはCaps Lockキーの位置に[検索キー]があるほか、上段にブラウジングに最適化したキーが配置されています。
上段のキーの機能は
- (ウェブページ)戻る・進む
- (ウェブページの)再読み込み
- 全画面表示(WindowsのF11に相当)
- 概要モード(すべてのウィンドウ表示)
- ディスプレイの輝度調整
- 音量調整
- ロックキー(クラムシェルタイプChromebookでは電源キー)
とブラウジングに特化した仕様となっています*。また、これらのキーは[検索キー]と組み合わせることでWindowsの[function]と同様に機能します。
例えば[検索キー]と「7」にあたる[ディスプレイの輝度アップ ]キーの同時押しで、Windowsの「F7」(ひらがなをカタカナへ変換)のように動作します。
*コンバーチブルタイプのChromebookは側面にある電源ボタンが電源キーの代わりになります。電源キーを押下するとロック・ログアウトなどの電源オプションが表示され、長押しすることで電源がオフになります。
さらにこれらのキーは他のキーと共に押下することで以下の通り追加の機能があります。
リロードキー+電源キー | Chromebookの再起動 ※1 |
Ctrl+全画面表示キー | ミラーモード⇔拡張ディスプレイの切り替え ※1 外部ディスプレイと接続時 |
Ctrl+ウィンドウ表示キー | スクリーンショット撮影 |
Ctrl+Shift+ウィンドウ表示キー | スクリーンショット撮影のダイアログ表示 |
Alt+輝度調整キー | バックライトキーボードの輝度調整 ※2 |
※1 フリップタイプモデルでは[電源キー]ではなく側面にある[電源ボタン]と[リロードキー]を同時押し
※2 バックライトキーボード搭載機種のみ
その他、よく使うキーボードショートカットは以下の通りです。
- [Alt]+[Backspace]で[Delete]
- [検索キー]+[Alt]でCaps Lock機能オンオフ
- [検索キー]+[a]でGoogleアシスタント起動
- [検索キー]+[v]でクリップボード履歴
キーボードショートカットの調べ方
[Ctrl]+[Alt]+[?]を同時押しするとChromebookのキーボードショートカットを調べることが出来ます。
Chromebookはキーボードに様々なショートカットが割り当てられているので一度確認しておくと良いと思います。
例えばChromebookのキーボードには[Home]キーがありませんが、[Ctrl]+[検索キー]+[<]で対応可能です
参考記事:Chromebook 便利なショートカットキー 24選 - Chrome通信
タッチパッドが便利なChromebook
Chromebookのタッチパッドは多機能で使いやすい。
- 2本指を上下に動かすと画面が上下にスクロール
- 2本指を 左右に動かすとページを戻る・進む
- 3本指でリンクをタップするとリンクを新しいページで開く
- 3本指でブックマークのフォルダをタップすると、中のリンクを全て開く
- 3本指でタブをタッチするとタブを閉じる
- 3本指で左右にスワイプするとChromeのタブ移動
- 4本指で上下にスワイプすると開いているウィンドウを表示
特に⑥3本指のスワイプでタブを移動する機能は他のOSでも取り入れて欲しいくらい便利です。
Chromebookのスリープ機能
Chromebookは天板を閉じると自動的にスリープし、開くと解除されます。
一瞬で解除されるので、しばらく使わないときはスリープモードにすることでバッテリーをかなり温存することが可能です。
なお、設定でスリープを無効化することも可能です。
開いた状態でスリープさせるキーボードショートカットは [検索キー]+ [Shift]+[L]。[検索キー]+ [Shift] をホールドした状態でLを押し、押した瞬間全てのキーを放すのがコツ。
WindowsやMac用の周辺機器はChromebookでも問題なく使える
USB接続の周辺機器はかなり古いものから新しいものまで、問題なく使えます。
有線のマウス・キーボード、Bluetoothのマウス・キーボード、外付けHDD、USBメモリやSDカードはもちろんのこと、Mac用のキーボードやMac用マジックパッド(Bluetooth接続のもの)も問題なく動作しました。
5ボタンマウスなど多機能のマウスについてもデフォルトの機能は使用可能です。例えばLogicool M557ではサイドのボタンで戻る・進むが作動し、スクロールボタンの下にあるWindowsボタンを押下するとランチャーが起動します。
ChromebookでBluetooth機器とペアリング
ChromebookとBluetooth機器をペアリングするには、タスクトレイ(右下の時計が表示されている部分)をクリックし、Bluetoothのアイコンをクリックします。
この状態でBluetooth機器のペアリングボタンを押すと認識されます。
Chromebookから外部ディスプレイへの出力方法
外部ディスプレイへの出力は本体にHDMIポートがついているモデルはHDMIケーブル経由で、HDMIポートがないモデルはUSB Type-Cケーブルで接続します。
WindowsやMacと同じく、ディスプレイのミラーモード・画面拡張の切り替えが可能です(Ctrl+全画面キー)。つまりマルチモニター環境を構築することが可能。ディスプレイを置く位置(左右上下)も[設定]>[ディスプレイ]から設定することが出来ます。
Chromebookは天板を閉じるとスリープモードに移行しますが、外部ディスプレイに接続している場合はミラーモードに移行します。
外部ディスプレイに接続すると音声は自動的に接続先のデバイスから出力されるようになりますが、Chromebookのスピーカーからの出力に戻したり、Bluetoothスピーカーなど任意のデバイスから出力することも可能です。
外部ディスプレイについての詳しい情報は下記記事にまとめてあるので、ご一読ください。
Chromebook シャットダウン操作
シャットダウンはステータス領域の電源のアイコンをクリック、もしくは電源キーを長押し。コンバーチブルタイプは側面の電源ボタンを長押しするとシャットダウンします。押し始めると画面が白くなるのですぐにわかると思います。
Chromebook 2回目以降の使い方
電源を入れるとアカウント名のアイコンが出てくるので、ログインしたアカウントをクリックしてパスワードを入力します。
現在は6桁の数字のPINコードでのログインに対応しました。パスワードを入力するよりラクにログインできるのでおすすめです。
ChromebookにPINでログインする方法 | Chrome通信
より便利に使うためのカスタマイズ
当ブログではChromebookをより便利に使うための方法も解説しています。例えば下記記事ではバッテリー残量を常に表示されるようにする方法をご紹介しています。
Chromebookでステータス領域に常時バッテリー残量を表示する裏ワザ - Chrome通信
ご興味のある方は以下のリンクを辿ってみてください。
Google Drive容量が100GBになるGoogle One特典を受け取ろう
Googleアカウントの保有者にはGoogle Drive(Googleのクラウドストレージサービス)15GB分が自動的に付与されていますが、Chromebookを購入して手続きすることで85GBの追加容量が付与されます。
特典の受け取り方については以下のページをご参照ください。
Chromebookを買ったら忘れずGoogle Driveの特典「無料で100GBへアップグレード」を受け取ろう | Chrome通信
有効期限は1年ですが、解約も簡単なのでやっておいて損はないと思います。なお、2023年4月現在、Google One対象者にはGoogleフォトの消しゴムマジックが一足早く利用できるようになっています(iOSを含む)。
Chromebook 不具合の対処法
各種トラブルの対処法は下記「Chromebook トラブルシューティング」のページにまとめました。日本語がおかしいときなどは参考になると思います。
Chromebook トラブルシューティング | Chrome通信
Chromebookの初期設定と基本操作 まとめ
以上、Chromebookの初期設定と基本操作の説明になります。
慣れてきたらChromebookを使い倒すための操作方法一覧 | Chrome通信も是非ご覧ください。