はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
現時点においてはまだ実験的な機能ですが、Microsoft 365アプリがChromebookで使えるようになったので紹介します。
インストール方法はややトリッキーですが、Office系ファイルを使っている方には朗報です。
具体的にはランチャーにMicrosoft 365アプリが追加され、
アプリを開くとOneDriveに保存したファイルを開いたり、新しいOfficeファイルを新規作成することが可能です。
端的に言うと、Microsoft 365がスタンドアロンのPWA(プログレッシブウェブアプリ)として使えるようになります。
PWAのメリットは
- オフラインでの作業が可能: インターネット接続がなくても、アプリを起動してドキュメントやスプレッドシートを編集することができます。
- アプリの更新が不要: PWAアプリは常に最新の状態に保たれるため、アプリを更新する必要はありません。
- 軽量で高速: PWAアプリは従来のWebアプリよりも軽量で高速に動作します。
あとはシェルフにおいてアクセスしやすいというメリットもあります。逆に、注意点としては以下の点が挙げられます。
- すべての機能が利用できるわけではありません。 一部の機能は、Web版Microsoft 365アプリでのみ利用できます。
- オフラインでの作業には制限があります。 オフラインで作業できるファイルのサイズや種類には制限があります。
- 一部のChromebookでは動作しない場合があります。 PWA版Microsoft 365アプリは、すべてのChromebookで動作するわけではありません。
それではMicrosoft 365アプリを追加する具体的な手順を見ていきます。
面倒くせーよ!って方は普通に拡張機能[Microsoft 365]が提供されているのでそちらがおすすめです。
準備としてフラッグを有効化する
まずChromeの実験的機能を有効化する必要があるので、Chromeブラウザに[chrome://flags]と入力し、#upload-office-to-cloudという機能を検索して有効化します。


Defaultとあるボタンをクリックするとプルダウンメニューが現れるので、Enabledへ変更。その後右下に現れるRestartボタンを押して準備は完了です。
Microsoft 365アプリをChromebookに追加する手順
まずGoogle Drive、もしくはローカルフォルダに「Word」など(拡張子が.docxとなっているものなど)のOffice系ファイルを用意します。なければGoogle Docsで適当なファイルを作ってdocxとしてダウンロードしてください。
そのOfficeファイルを右クリックして「アプリケーションで開く」を選択すると「Microsoft 365」というオプションが表示されるので、これをクリックします。

あとは出てくる案内に従ってすすめます。まずは「Choose an app to open Word files」というところでMicrosoft 365を選択し、あとは右下の青いボタンをクリックしていくだけです。



Microsoft 365アプリはこれでインストールされますが、困ったことにOneDriveとの接続時にエラーが出てきて、筆者の機種ではこれ以上前に進むことが出来ませんでした。
これがまだ実験的機能であるせいか、機種によるものか、現時点では不明です。ただ、Microsoft 365アプリは問題なくインストールされ、使用することができました。
ChromebookのファイルアプリにOneDriveをマウントする方法
Chromebookのウェブストアから[File System for OneDrive]というアプリをインストールして開き、セットアップするだけです。
途中でMicrosoftからアプリアクセスの許可を求められるので、同意するを選択します。


ChromebookでMicrosoft 365アプリを使う方法 まとめ
PWA版Microsoft 365アプリは、ChromebookでMicrosoft Officeを利用するための便利な方法です。オフラインでの作業が可能で、アプリの更新が不要で、軽量で高速です。ただし、すべての機能が利用できるわけではなく、オフラインでの作業には制限があります。
まだOneDriveにスムーズに接続出来ないという問題はあるものの、今後はこの問題が解消されてStableチャネルにやってくることでしょう。ChromebookとしてはOfficeファイルが使えないことが購入の障壁になっているユーザーを獲得でき、Microsoftとしてはサブスクリプションで儲かるというWinWinの関係になっているようです。
実験的な機能のため、今後の対応状況にも注目です。