はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
Chromebookは2016年から一部のデバイスでAndroidアプリが実行できるようになり、2019年以降に発売されたすべてのChromebookでAndroidアプリが実行できるようになりました。
そこで出てくるのが「ChromebookとAndroidタブレットはどう違うのか」という疑問です。どちらも「Androidアプリが使える」ということで、ChromebookとAndroidの違いが良く分からない、どっちを選べばいいの? と疑問に感じている方もいらっしゃると思います。果たしてどちらがあなたのライフスタイルやニーズに合っているのでしょうか?
また、最近はAndroid 13を搭載したAndroidタブレットが豊富です。全体的にAndroidタブレットの方が安い傾向にありますが、これはブランド力の違いによるもので、例えばChromebookも製造しているレノボのAndroidタブレット「Lenovo Tab M10 Plus」は価格が34,100円と、エントリーレベルのChromebookと同等程度となっています。ますますどちらを選べばいいか迷ってしまう状況です。
そこでこの記事では「ChromebookとAndroidタブレットのどちらを購入するか」で迷っている方向けに、違いを詳しく解説します。
さらに、用途別におすすめのモデルも紹介するので、自分に合ったデバイスを見つける参考にしてください。
ChromebookとAndroidの基本的な違い
ChromebookとAndroidはどちらもGoogleが開発したデバイス(=Chromebook)とオペレーティングシステム(=Android)ですが、それぞれ異なる用途と特徴を持っています。
ChromebookはChromeOSと呼ばれるオペレーティングシステム(以下、OS)を実行し、AndroidではAndroid OSを実行しています。まずはChromeOSとAnroid OSの違いについて解説し、次にChromebookとAnroidタブレットの違いを解説します。
Androidとは何か?
Androidはスマートフォンやタブレット向けに設計されたOSで、豊富なアプリとカスタマイズ性が魅力とされています。
一部例外はありますが、iPad以外のタブレットのOSはAndroidです。ということで、Androidタブレットの中身はすべての製品でほとんど同じです。価格の違いは処理能力や質感の違いによるものということになります。
ChromeOSとAndroid OSの違い
ChromeOSは基本的に「Chromeブラウザ」を使うためのOSであり、Android OSは「Androidアプリ」を使うためのOSです。
もちろんAndroid OSやiOSでもChromeブラウザは使用できますが、どちらの場合においてもフル機能ではなく、簡易版のモバイルブラウザとなります。例えばChromeブラウザの強みである拡張機能などはAndroidでは使うことが出来ません。
一方、ChromeOSではWindowsで使う場合と全く同じフル機能のChromeブラウザが使用可能で、拡張機能も使うことが出来ます。また、ChromeOSではマルチウィンドウ、マルチディスプレイに対応しており、さらにLinuxも動作させることが出来ます。Anroidの場合はマルチウィンドウは2分割までで、マルチディスプレイで使うことは出来ません。
こう書くとChromebookの方が良さげに聞こえますが、現時点でのChromebookは、Androidアプリが完全に使える訳ではありません。Chromebookに対応しているAndroidアプリは徐々に増えてはいるものの、対応させるかどうかはアプリの開発者次第で、例えばFinal Fantasyピクセルリマスターシリーズやドラゴンクエスト、最近人気のNIKKEなどはChromebookには非対応で、インストール自体が不可能です。
まとめると、ChromeOSとAndroidには得手・不得手があり、ChromeOSの場合は
- ウェブブラウジング、文書作成、メール、オンライン学習など
が得意分野であり、Androidの場合は
- 動画視聴、ゲーム、SNS、エンタメアプリ
が得意分野となります。得意というだけで、苦手なものが全くできない、という訳ではありません。
ChromebookとAndroidタブレット デバイスとしての違い
ChromebookとAndroidタブレットではハードウェアの点においても大きな違いがあります。
まず一番大きな違いがキーボードの有無。
Chromebookはノートパソコンタイプのものとタブレットタイプのものがありますが、タブレットタイプにおいてもマグネット着脱式のキーボードとキックスタンドが付属しています。もちろんキーボード部分にはタッチパッドが搭載されています。また、タブレットタイプのChromebookはAndroidタブレットと同様にタッチスクリーンに対応しています。
一方、Androidタブレットとして販売しているものはキーボード、カバーなどはありません。
Androidタブレットはサイズもまちまちなのでアクセサリーの互換性はなく、基本的に望みの機種に対応するカバーが1種類あるかどうかという感じになります。タブレットタイプのChromebookは専用のキックスタンド付きカバーが付属するため、そうした心配はありません。
AndroidタブレットでもBluetooth接続のキーボードなどが使えますが、特定のタブレットに向けて設計されたキーボードはないので、どうしても見た目がチグハグになります。
拡張性の面でも違いがあり、Androidタブレットは基本的にUSB Type-Cが1つだけですが、ChromebookはエントリーレベルのものでもUSB Type-Cが2つ、USB Type-Aが1つあるのがデフォルトです。ChromebookはUSB Type-Cケーブルを介して外部のディスプレイに出力することにより、容易にマルチモニター環境を構築することが出来ます。
ChromeOSとAndroidの共通点
そんなChromeOSとAndroidの共通点ですが、一部のアプリがどちらでも使える、という点が挙げられます。また、どちらもGoogleアカウントでログインして使用するので、Googleサービスとの連携がスムーズです。
また、ChromeOSとAndroidは連携して使えるようになっています。例えばAndroidアプリをChromebookにストリーミングする機能やChromebookからAndroidのカメラロールにアクセスする機能、ニアバイシェアによるファイル共有などが可能です。
あなたに合ったデバイスはどっち?
どちらを選ぶべきか、という点では、キーボード不要でAndroidアプリだけに興味がある、とにかくAndroidアプリを大画面でプレイしたいという方はAndroidタブレットがおすすめです。Androidタブレットであれば、今スマホでお使いのAndroidアプリを大きな画面で楽しむことが可能です。
スペック要求の高いゲームを快適にプレイ出来るかどうかはまた別の話で、ここはタブレットのスペックによります
一方、Google Docsなどのオフィス系アプリを使う作業や文章の作成、メール、ネットショッピング、ブラウジングなどノートパソコン的な使い方をしたいのであればChromebookがおすすめです。
おすすめのChromebookとAndroidデバイス
Androidデバイスは多種多様ですが、やはりNECやLenovo、Samsungなど信頼できるメーカーのものが安全です。
価格帯は20万円近くするものから1万円以下のものまで様々ですが、どのグレードにするかは目的のアプリ次第です。3Dゲームなど重いアプリを快適に楽しみたいならSamsungのS9などハイエンドのタブレットが必要です。
逆に、パズルゲームなど軽いゲームや電子書籍リーダー、動画視聴用に使うだけなら安めのタブレットでもさほど問題ないと思います。
安いタブレットに関する参考記事:意外といいかも! VANKYO MatrixPad S8 タブレット 実機レビュー
おすすめのChromebook
Chromebookをタブレット的にも使いたい、という方におすすめなのが「ASUS Chromebook Detachable CM30 」です。
キーボードが外れるタイプでKompanio 520、RAM 8GBと性能も高く、ストレージも128GBとゆとりがあります。さらにミリタリーグレードの耐久性があり、本体収納のスタイラスペン付きと至れり尽くせりなモデルです。
tちなみに、以下のアプリについてはChromebookでも動作確認をしています。子供向けの人気アプリについては問題はないと思います。
- YouTube
- マインクラフト
- Roblox
- にゃんこ大戦争
- 城とドラゴン
- ソードアートオンライン
- ワンピース バウンティ
- Netflix
- 原神
- プロジェクトセカイ(プロセカ)
もちろん艦これなどのブラウザーゲームもプレイ可能です。
アプリはそこまで使わない、ノートPCライクに使いたい、という方にはこちらのChormebookもおすすめ。
ディスプレイが回転するコンバーチブルタイプでタッチスクリーンに対応しているので、タブレット的な使い方も可能です。
Androidゲームはせず、しっかり作業したいという方であればもう少し画面の大きなこちらのモデルがおすすめです。
アップデートやサポート期間について
Chromebookには自動更新ポリシーといって、アップデートを受けられる期間が定められています。最近のモデルは発売時から10年と長いので、Chromebookについてはサポート期間をあまり意識しなくても大丈夫です。
一方、Androidのサポート期間はリリース時から約3~4年と言われており、例えば2022年8月16日にリリースされたAndroid 13を搭載するデバイスでもサポート期間は2026年8月にサポート切れになる可能性があります。
ChromebookとAndroidタブレットの違い まとめ
ChromebookとAndroidタブレットは、それぞれ異なる特徴と強みを持つデバイスです。インターネット閲覧や文書作成、メールチェックなど、基本的なパソコン作業をメインに利用する場合は、Chromebookの方が軽量で高速、セキュリティ性も高いためおすすめです。一方、動画視聴やゲーム、アプリを使った創作活動など、エンターテイメント用途をメインに利用する場合は、アプリの種類が豊富なAndroidタブレットの方が適しているでしょう。
どちらにも利点と欠点があるので、自分の使い方に合ったものを選ぶことが重要です。
ChromebookとAndroidタブレット、どちらを選ぶべきか迷っている方は、まず自分がデバイスをどのように利用したいのかを明確にすることが大切です。用途によって最適なデバイスは異なるため、それぞれの機能や特徴を理解した上で、自分に合ったデバイスを選びましょう。