Chromebookの選び方

ChromebookとAndroidタブレットの違いを解説します

2023年9月14日

ChromebookとAndroidタブレットの違いを解説します

Chromebookは2016年から一部のデバイスでAndroidアプリが実行できるようになり、2019年以降に発売されたすべてのChromebookでAndroidアプリが実行できるようになりました。

そこで出てくるのが「ChromebookとAndroidタブレットはどう違うのか」という疑問です。どちらも「Androidアプリが使える」ということで、ChromebookとAndroidの違いが良く分からない、どっちを選べばいいの? と疑問に感じている方もいらっしゃると思います。果たしてどちらがあなたのライフスタイルやニーズに合っているのでしょうか?

また、最近はAndroid 13を搭載したAndroidタブレットが豊富です。全体的にAndroidタブレットの方が安い傾向にありますが、これはブランド力の違いによるもので、例えばChromebookも製造しているレノボのAndroidタブレット「Lenovo Tab M10 Plus」は価格が34,100円と、エントリーレベルのChromebookと同等程度となっています。ますますどちらを選べばいいか迷ってしまう状況です。

そこでこの記事では「ChromebookとAndroidタブレットのどちらを購入するか」で迷っている方向けに、違いを詳しく解説します。

さらに両者の共通点やおすすめのモデルについても紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。

ChromebookとAndroidの基本的な違い

ChromebookとAndroidはどちらもGoogleが開発したデバイス(=Chromebook)とオペレーティングシステム(=Android)ですが、それぞれ異なる用途と特徴を持っています。

ChromebookはChromeOSと呼ばれるオペレーティングシステム(以下、OS)を実行し、AndroidではAndroid OSを実行しています。まずはChromeOSとAnroid OSの違いについて解説し、次にChromebookとAnroidタブレットの違いを解説します。

Androidとは何か?

androidのロゴ

Androidはスマートフォンやタブレット向けに設計されたOSで、豊富なアプリとカスタマイズ性が魅力とされています。

一部例外はありますが、iPad以外のタブレットのOSはAndroidです。ということで、Androidタブレットの中身はすべての製品でほとんど同じです。価格の違いは処理能力や質感の違いによるものということになります。

ChromeOSとAndroid OSの違い

ChromeOSのロゴ

ChromeOSは基本的に「Chromeブラウザ」を使うためのOSであり、Android OSは「Androidアプリ」を使うためのOSです。

もちろんAndroid OSやiOSでもChromeブラウザは使用できますが、どちらの場合においてもフル機能ではなく、簡易版のモバイルブラウザとなります。例えばChromeブラウザの強みである拡張機能などはAndroidでは使うことが出来ません。

一方、ChromeOSではWindowsで使う場合と全く同じフル機能のChromeブラウザが使用可能で、拡張機能も使うことが出来ます。また、ChromeOSではマルチウィンドウ、マルチディスプレイに対応しており、さらにLinuxも動作させることが出来ます。Anroidの場合はマルチウィンドウは2分割までで、マルチディスプレイで使うことは出来ません。

こう書くとChromebookの方が良さげに聞こえますが、現時点でのChromebookは、Androidアプリが完全に使える訳ではありません。Chromebookに対応しているAndroidアプリは徐々に増えてはいるものの、対応させるかどうかはアプリの開発者次第で、例えばFinal Fantasyピクセルリマスターシリーズやドラゴンクエスト、最近人気のNIKKEなどはChromebookには非対応で、インストール自体が不可能です。

まとめると、ChromeOSとAndroidには得手・不得手があり、ChromeOSの場合は

  • オフィス系作業
  • 文書作成

が得意分野であり、Androidの場合は「モバイルアプリ」が得意分野となります。

動画視聴や電子リーダーとしての使い勝手はさほど違いはありません。

ChromebookとAndroidタブレット デバイスとしての違い

Galaxy Tab S6 Lite

ChromebookとAndroidタブレットではハードウェアの点においても大きな違いがあります。

まず一番大きな違いがキーボードの有無。Chromebookはノートパソコンタイプのものとタブレットタイプのものがありますが、タブレットタイプにおいてもマグネット着脱式のキーボードとキックスタンドが付属しています。もちろんキーボード部分にはタッチパッドが搭載されています。また、タブレットタイプのChromebookはAndroidタブレットと同様にタッチスクリーンに対応しています。

一方、Androidタブレットとして販売しているものはキーボード、カバーなどはありません。Anroidタブレットはサイズもまちまちなのでアクセサリーの互換性はなく、基本的に望みの機種に対応するカバーが1種類あるかどうかという感じになります。タブレットタイプのChromebookは専用のキックスタンド付きカバーが付属するため、そうした心配はありません。

AndroidタブレットでもBluetooth接続のキーボードなどが使えますが、特定のタブレットに向けて設計されたキーボードはないので、見た目がちぐはぐになります。

拡張性の面でも違いがあり、AndroidタブレットはUSB Type-Cが1つ付いているだけですが、ChromebookはエントリーレベルのものでもUSB Type-Cが2つ、USB Type-Aが1つあるのがデフォルトです。ChromebookはUSB Type-Cケーブルを介して外部のディスプレイに出力することにより、容易にマルチモニター環境を構築することが出来ます。

ChromeOSとAndroidの共通点

そんなChromeOSとAndroidの共通点ですが、一部のアプリがどちらでも使える、という点が挙げられます。また、どちらもGoogleアカウントでログインして使用するので、Googleサービスとの連携がスムーズです。

また、ChromeOSとAndroidは連携して使えるようになっています。例えばAndroidアプリをChromebookにストリーミングする機能やChromebookからAndroidのカメラロールにアクセスする機能、ニアバイシェアによるファイル共有などが可能です。

あなたに合ったデバイスはどっち?

どちらを選ぶべきか、という点では、キーボード不要でAndroidアプリだけに興味がある、とにかくAndroidアプリを大画面でプレイしたいという方はAndroidタブレットがおすすめです。Androidタブレットであれば、今スマホでお使いのAndroidアプリを大きな画面で楽しむことが可能です。

スペック要求の高いゲームを快適にプレイ出来るかどうかはまた別の話で、ここはタブレットのスペックによります

一方、Google Docsなどのオフィス系アプリを使う作業や文章の作成、メール、ネットショッピング、ブラウジングなどノートパソコン的な使い方をしたいのであればChromebookがおすすめです。

おすすめのChromebookとAndroidデバイス

Androidデバイスは多種多様ですが、やはりNECやLenovo、Samsungなど信頼できるメーカーのものが安全です。

価格帯は20万円近くするものから1万円以下のものまで様々ですが、どのグレードにするかは目的のアプリ次第です。3Dゲームなど重いアプリを快適に楽しみたいならSamsungのS9などハイエンドのタブレットが必要です。

逆に、パズルゲームなど軽いゲームや電子書籍リーダー、動画視聴用に使うだけなら安めのタブレットでもさほど問題ないと思います。

おすすめのChromebook

制限があると分かりつつも、Chromebookをタブレット的に使いたい、という方におすすめなのが「Lenovo Google Chromebook IdeaPad Duet 560 」です。

キーボードが外れるタイプで性能も高く、Chromebookの中では唯一有機ELディスプレイを搭載しています。動画視聴には最高のモデルです。

すべてのAndroidアプリが使える訳ではないのでAndroidアプリはオマケ程度でいい、という方にはおすすめです。なお、艦これなどのブラウザーゲームはChromebookでも問題なくプレイすることが出来ます。

Lenovo Chromebook Duet 560 キーボード着脱式
キーボード着脱式

その他、以下のアプリについてはChromebookでも動作確認をしています。子供向けの人気アプリについては問題はないと思います。

  • YouTube
  • マインクラフト
  • Roblox
  • にゃんこ大戦争
  • 城とドラゴン
  • ソードアートオンライン
  • ワンピース バウンティ
  • Netflix
  • 原神
  • プロジェクトセカイ(プロセカ)

アップデートやサポート期間について

Chromebookには自動更新ポリシーといって、アップデートを受けられる期間が定められています。最近のモデルは発売時から10年と長いので、Chromebookについてはサポート期間をあまり意識しなくても大丈夫です。

一方、Androidのサポート期間はリリース時から約3~4年と言われており、例えば2022年8月16日にリリースされたAndroid 13を搭載するデバイスでもサポート期間は2026年8月にサポート切れになる可能性があります。

ChromebookとAndroidタブレットの違い まとめ

この記事ではhromeOSとAndroid OSの違いと、ChromebookとAnroidタブレットの違いを解説しました。

まとめると、文章の作成やメール、ネットショッピング、ブラウジングなどが主目的ならキーボードが付属するChromebookがおすすめで、Androidアプリを楽しむのであればAnroidタブレットがおすすめです。Anroidタブレットは目的のアプリに合ったグレードのものを選ぶのが肝心です。

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  • この記事を書いた人

ともぞう

つくば在住のアラフォー会社員。他に「初心者による初心者の為のウイスキーの話など。」や「OLD ROOKIE」などを運営しています。

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