はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
スマホで撮った写真をパソコンにすぐ転送したいけど、ケーブルを用意するのが面倒…。そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、Wi-Fi環境さえあれば、スマホとPC間のファイル共有を一瞬で完了できる最強ツール「PairDrop」をご紹介します。これらを使えば、面倒な設定は一切不要!ドラッグ&ドロップするだけで、写真、動画、ドキュメントなど、あらゆるファイルをスムーズに転送できます。
私はiPhoneとWindowsという相性が最悪な組み合わせを長年使っていて、デバイス間のファイル共有の最適解を求めて色々と試してきましたが、Snapdropというウェブサービスに落ち着きました。Snapdrop&PairDropならデバイスを選ばず、Bluetooth機能もいらない簡単操作で、デバイス間のファイル送受信が可能です。インストールも不要で同じWi-Fi圏内であれば共有化可能です。
そんな便利なSnapdrop&PairDropの使い方を解説します。
※SnapDrop、PairDrop両方稼働していますが、PairDropの方が安定しているとのことで、こちらの使用が推奨されています。
今までに試した方法と問題点
まず今までに試した方法と、その問題点を挙げてみます。興味のない方は飛ばしてください。
ブログを書いているのでスマホで撮った写真やスクショをデバイス間でやり取りすることがあるのですが、これが案外と手間。
今までに試した方法をリストアップすると
- Quick Share (主にAndroid-Chromebook、Windows-Windows)
- PushBullet
- Send Anyware
- Googleフォトへのアップロード&ダウンロード
- Windowsのスマホ同期アプリ(Android-Chromebook)
というところ。どれも一長一短という感じで、例えば
- Quick ShareはChromebookとWindows間のファイル送受信ができない
- PushBulletは複数のファイルのやり取りに不向き
- Send Anywareは受信する際にコード入力が面倒
- Googleフォトから複数ファイルをダウンロードするとフォルダを解凍する必要があり面倒
- Windowsのスマホ同期アプリはAndroidの操作不要でカメラの画像にアクセスできるが、複数ファイルのダウンロードができない
と不満が尽きない。
そんな折、PairDrop(旧Snapdrop)というウェブサービスを発見。現在ではこれに落ち着きました。
PairDropの使い方と特徴
PairDropの使い方は非常にシンプル。流れは
- 送受信するデバイス両方のブラウザでPairDropのページを開く
- 送信側でファイルを選択
- 受信側でファイルを受け取る
以下、詳しい手順です。
PairDropでファイルを送る手順
送受信するデバイスでPairDropを起動します。PC(Windows、Mac、Linux、Chromebook)ならブラウザで「PairDrop」へアクセス。
スマホの場合はブラウザでアクセスするか、PlayStoreで「Snapdrop」アプリ入手して起動します。最初の画面はそのままで下のContinueボタンを押してください。
iOSの場合はこちら
今回はWindows(MSI 5600と命名)とAndroid(Pixel 7)間のファイルのやりとりを例に解説します。
PCブラウザで 「PairDrop」 を開くとこんな感じです。これだけでPC側の準備はOK。
「他のデバイスに表示される名前」を変更しておくと後で分かりやすいです。
PCはこの状態にしておいて、次にスマホのブラウザでPairDropにアクセスすると次の画像のように表示されます。名前は「Pixel 7」としています。
上記スクリーンショットはWindowsのPC(MSI 5600)を検知した状態です。 特に操作は不要で、アプリを起動すると自動的に他のデバイスで有効化されているPairDropを検出します。
スマホを起動すると、PC側でも表示が変化します。Pixelを表す「Pixel 7」アイコンが出現しました。
ファイルの送り方ですが、送信側から受信側のアイコンをタップ/クリックします。PCからファイルを送る場合はPCブラウザで「Pixel 7」をクリック。Androidスマホからファイルを送る場合は、スマホアプリでPC名をタップします。
するとファイル選択画面になるので、送りたいファイルを選択します。受信側に通知が来るので、受け取りを許可するとファイルがダウンロードされます。
スマホから複数ファイルを送信する場合は任意のファイルを長押し>ファイル選択。完了を押すと送信されます。
ファイルの保存先はブライザで指定してある保存先になります。Chromeブライザの場合は右上の3点アイコンをクリック>設定を選択。下にスクロールしていくとダウンロード先を指定することが出来ます。Androidの場合はDownloadフォルダへ保存されます。ファイルアプリで開くことが出来ます。
Snapdrop&PairDropを使うときの注意点
ややこしいのですが、PairDropはSnapdropよりも後に出来たもので、より安定しているということでPairDropの使用が推奨されています。ブラウザでアクセスする場合は「https://pairdrop.net/」のリンクでPairDropを使用することができます。
PairDrop | Transfer Files Cross-Platform. No Setup, No Signup.
スマホであればGoogle PlayStoreからPairDropアプリを入手することが可能です。アプリの名前は「Snapdrop&PairDrop」となっています。
最初の設定画面ではいじらずにContinueボタンを押してください。間違えて他のものを選んでしまったときは、右上の設定ボタンを押し、Change server addressを押せば最初の画面に戻ることができます。
これはPairDropとSnapdropどちらを使うかを選択する画面ですが、Snapdropはサーバーが不安定と明記されているうえ、デバイス名も変更できないので、PairDropを使います。
送受信の際、一方がSnapDrop、もう片方がPairDropだと共有できないのでご注意ください。
ちなみに、ChromebookでGoogle Playストアから「Snapdrop&PairDrop」アプリをインストールしておくと、ファイルを右クリック>共有を押したときのメニューにSnapdropが表示されるようになり、便利です。
OSが異なるデバイス間のファイル共有は「PairDrop」が一番便利 まとめ
PairDropが優れている点は
- どんなデバイスでもOK
- 事前の準備がほぼ不要
「どんなデバイスでもOK」というのは、例えばQuickShareはWindowsーChromebook間では使えないのですが、PairDropを使えばChromebookーiPhone、WindowsーiPhone、Android-iPhoneという、まじりあうことのないデバイス同士でもスムーズにファイルをやり取りすることが可能になります。
「事前の準備が不要」に関してはファイル送受信前にBluetoothや位置情報をオンにする必要がありません。同一のLANに接続していればOKです。
また、スマホではアプリをインストールする必要がありますが、PCの場合はウェブサイトへアクセスするだけでOK。ソフトをインストールする必要はありません。
神サービスのPairDrop。異なるデバイス間でファイルのやり取りに苦心している方に特におすすめです。