はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
ASUSから、今年続々と「ASUS Chromebook Plus」シリーズが発売されます。
すでに2機種が販売開始されており、高性能と使いやすさを兼ね備えたモデルとして人気を集めています。この記事では、ASUS Chromebook Plus CM34 FlipとASUS Chromebook Plus CX34の2機種について詳しく紹介し、それぞれの魅力と違いを解説します。
そもそも「Chromebook Plus」とは何かを含めて記しておきます。
Chromebook Plusとは
Chromebook PlusはChromeOS開発元のGoogleが始めた取り組みで、2023年に発表されました。名前の通り、普通のChromebookよりも出来ることが多いChromebookという名目になっています。
Chromebook Plusを名乗るには以下のハードウェア要件が必要となっています。
- CPU: Intel Core i3 第 12 世代以降、または AMD Ryzen 3 5000 シリーズ以降
- RAM: 8 GB 以上
- ストレージ: 128 GB 以上
- ウェブカメラ: 1080p 以上(時間的ノイズ リダクション機能あり)
- ディスプレイ: フル HD IPS 以上
また、過去のモデルもこの要件を満たすものであれば、Chromebook Plus専用のOSへアップデートできるようです。現在対応しているモデルのリストが公開されています。
Chromebook Plus の OS アップデートの提供について
中身についてですが、基本的にはChomeOSで、追加機能として各種AIを利用できるのがChromebook Plusとなっています。ただ、将来Chromebook Plusで出来るようになることについては既に発表されているのですが、現在はまだ一部のみできるという状況で、未だに未完成です。現在は消しゴムマジック等が使えるにとどまっています。
Chromebook Plus: more performance and AI capabilities
2024年にはAI(Gemini)による文章の作成補助などが出来るようになる見通しです。
Chromebook Plus誕生の背景と意義
このブログに限らず、Chromebookに関する記事では高スペックなChromebookを「プレミアムモデル」などと呼称してきました。これには基準がある訳ではなく、Core i3やCore i5搭載であればプレミアムモデル、という通例によるものです。特に商品名が変わるわけではなく、あくまでスペックからそう言えるということなので、くまなくモデルのスペックをチェックして比較するマニア以外の人には伝わりづらいという問題がありました。
また、メーカーによって「プレミアムモデル」でもメモリが4GBだったり8GBだったり、ウェブカメラが720pだったりとマチマチで、ますます分かりづらくなっていた状況が続いていました。
こうしたことを踏まえて、かつ今後のChromeOSへのAI統合なども見据えて策定されたのが「Chromebook Plus」です。名称からして分かりやすくなったのが、大きなメリットです。今年はこのChromebook Plus認定の機種が続々発売される見込みです。
ASUSからChromebook Plusが2機種発売中
Chromebook Plusは従来のChromebookとは一線を画すパワフルで機能豊富なモデルです。今回発売された2機種はその中でも特に注目度の高いモデルです。
今回ASUSから発売されたChromebook plusは2機種で、画面が360°回転するフリップタイプの「ASUS Chromebook Plus CM34 Flip」と普通(クラムシェルタイプ)の「ASUS Chromebook Plus CX34」です。それぞれ見ていきます。
ASUS Chromebook Plus CM34 Flip
ASUS Chromebook Plus CM34 FlipにはCPUによる2つのバリエーションがあります。下位モデルには「Ryzen 3 7320C」が搭載されていて価格は¥79,800、上位モデルには「Ryzen 5 7520C」が搭載されていて値段は¥95,272です。
その他はメモリ8GB、ストレージ128GBという部分も含めてすべて同じです。
ここで気になるのがRyzen 3 7320C / Ryzen 5 7520Cという点。Ryzenを搭載したChromebookは過去にも存在していますが、Chromebookの中では影が薄い印象です。最新鋭の8000シリーズではないですが、まだまだ現役の7000シリーズになっています。
正直なところ、実力はよく分かりません。が、ここで役立つのが「Chromebook Plus」という証。Chromebook Plusに認定されているということは日常のタスクで問題になることはなく、AbobeフォトショップやLumaFusion proによる動画編集が問題なく動作することが保証されています。
このChromebook Plus認定の機種としてRyzen搭載機が入っているというのは意義深いです。特にこの14インチのASUS CMシリーズはマイナーチェンジをしながら長年発売している主力モデルで、尚更意義深いですね。
インターフェースはUSB3.2 (Type-C/Gen2) ×2 、USB3.2 (Type-A/Gen2) ×1、HDMIポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック。無線LANはWi-Fi 6対応、Bluetooth 5.3です。重量はやや重ための約1.85kg、バッテリー駆動時間は長めの14.5時間です。本体収納式のスタイラスペン付属。画像を見る限り、さっとロック解除できる指紋リーダー付きです。
ただし、ASUSお得意のMIL-STD-810H認証はないようです。
ASUS Chromebook Plus CX34
ASUS Chromebook Plus CX34も同じく14インチのディスプレイを搭載していますが、こちらは画面が回転しないクラムシェルタイプのChromebookです。
CPUは第12世代のCore i3-1215Uを搭載。メモリは8GBでストレージ128GBです。
こちらのモデルについてはCPUにバリエーションはありませんが、ホワイトとグレイのカラバリがあります。インターフェースはUSB3.2 (Type-C/Gen1) ×2、USB3.2 (Type-A/Gen1) ×2、HDMIスロットでCMよりもUSB Type-Aが1つ多いです。
重量もFlipより約400g軽い1.46kg、バッテリー駆動時間は約9.6時間です。Wifiは6に対応。Bluetoothは5.2ですが、正直5.3との違いはないと思います。
今年は「ASUS Chromebook Plus」が続々発売予定 まとめ
ASUS Chromebook Plus CM34 FlipとASUS Chromebook Plus CX34は、どちらも高性能で機能的なChromebookです。
ASUS Chromebook CM34 Flipは、360度回転式ディスプレイと価格の安さが魅力です。 持ち運び重視の方や、コストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
一方、ASUS Chromebook CX34は、高性能なCPUと長いバッテリー駆動時間、スタイリッシュなデザインが魅力です。 性能重視の方や、より快適なChromebook体験を求める方におすすめです。
2024年に入ってますます進化するChromebook。今後はAIがChromeOSにどうか関わっていくのか、注目です。期待を込めつつ推移を見守りたい。