Linux

ChromebookにUbuntuを入れて動かしてみた感想

2018年5月18日

ubuntuのロゴ

ChromebookがLinuxをサポートするということで、Linux系プログラムに親しむ目的で、Chromebook CB3-111にCroutonを使ってUbuntuを入れてみました。

方法はChromebookにUbuntuをインストールする方法 | Chrome速報にて丁寧に解説されていますので割愛します。手順自体はやや時間がかかるものの、この通りやれば問題ないと思われます。まあ失敗してもChrorme OSに戻るだけなので大丈夫です。

なお、インストール中にスリープしてもちょっとマウスパッドを動かす等で復帰しエンターキーを押せば大丈夫です。ローカルファイルはすべて消えますので事前にバックアップをとっておきます。

Ubuntuを入れてみた感想

Ubuntuを入れてみて、日本語化の設定などを終わらせて再起動してみましたがここで想定外。Crouton経由でUbuntuを入れても起動後は毎回ディベロッパーモードの画面からスタートすることになります。

ここでCTL+Dを押すことでいつものChrome OS画面になりログイン可能になります。間違えてエンターキーを押してしまうと、折角入れたUbuntu環境がすべてなくなるそうなので、立ち上げ直後は慎重に心を落ち着けて南無三!という掛け声とともにCTL+Dを押すことで失敗を回避可能です。

一見何も変化していませんが、[Ctrl] + [Alt] + [T]でターミナルを開き[shell],[sudo startunity]と打つとUbuntuに切り替わります(*unityのところは、何をインストールするかで変わります)。Ubuntu自体は日本語化も問題なくアプリもインストールできるごくごく普通のいつも通りのUbuntuです。

Ubuntuの不満点

Ubuntuの不満点は言語切り替えがショートカットでできないところ。言語設定からショートカットを変更しCTL+Spaceで言語切り替えに設定しているのですがうまく行きません。日本語入力の際アイコンをクリックして選ばなければならず不便です。

当然かも知れませんが、キーによる音量の調整は無理です。アイコンから操作せねばならず、不便です。

あとショートカットでChrome OSと切り替え可能ということでしたが私のマシンでは無理でした。

Linux on Chromebookは期待できる

不満点はありますが、動作自体は問題ありませんでした。有名なグラフィックアプリ「Gimp」なども問題なく動きます。

今回発表されたように、あくまでChrome OS上で動くLinuxアプリということであれば、上記不満点はすべて解消されます。そのうえでLinuxアプリが問題なく動くとなれば万事OK。使う・使わないは自由ですし、パワフルさを持て余しがちなChromebookでは、まさに本領発揮、という挙動を見せてくれるかも知れません。

無理にChromebookで完結させる理由はありませんが、Chromebookしかなくても工夫次第で何とかなるという状況になってくると思います。
WindowsなりMacなりあればそれに越したことはないですが、予算の制約もありますし、Chromebookで完結できるのであればそれに越したことはない、という方もおられるかと思います。

Chromebookで大体のニーズはカバー出来るものの、どうしてもChromebookでは如何ともしがたい部分があるという点が解消されれば、ChromebookでのLinuxには意義があり、Chromebookの購入を躊躇っている人が一歩踏み出すきっかけになれば素晴らしいと思います。

私の場合は、Chromebookで出来ないことと言えば「子供の動画の編集」ですが、Linuxには動画編集ソフトやエンコーディングソフトが充実してますので、将来的には十分可能になってくると思われます。まあタワー型Windowsマシンを持っているので重たい作業はそっちでやると思いますが、それはそれでいいじゃない。

時に放置しインテリア状態になってもまあいいやと思える気楽さ、それでいて必要な時には瞬時に使えるのがChromebookのいいところでもあります。しばらく放置していたら起動時に更新プログラムが始まってしまったという経験は心愉快とは言えませんしね。

追記 プレゼンテーション・スライドをPDF化したものを表示することにより、CB3-111が起死回生!

明日はディスプレイに繋がず、直接PCの画面を見せながら説明する機会があり、発表者ノートが使えない状況。それならばスライドをPDF化したものを見せればよいのですが、Ubuntuにいいものがありました。名前は[impressive]。

ターミナルに"sudo apt-get impressive"でインストールして、"impressive ~/(ファイルを入れたフォルダ)/〇〇〇.pdf"と打つことで起動。"ホーム"にPDFファイルを入れておけば、impressive ~/〇〇〇.pdf"で起動します。
--transitionでスライド効果を指定可能。

ターミナルで"impressive -l"(1ではなく、l(エル)です)と打てば、スライド効果のオプションが表示されます。とりあえずスライド効果はいらないので、"impressive --transition None ~/〇〇.pdf"とやります。

そんなこんなで資料は完璧。満を持してプレゼンに臨み、無事に爆死しました。

追記

Linuxを勉強しようと思い立ち、アメリカで無料公開されている教科書をダウンロード。アメリカはedition落ちの教科書が無料でダウンロードできることが多いです。ありがたや~

ダウンロードしたのはLinux Bibleという本ですが、Red Hat系(Ubuntuに代表されるDebean系と双璧をなす系統。どちらかというと企業向け。)のFedraとGNOMEデスクトップを推奨。Ubuntuでも学習可能とありましたが、ことのついでにGNOMEデスクトップ環境も入れてみました。Fedraは面倒くさそうなので神回避。UbuntuとGNOMEどちらも立ち上がるようになりましたが、残りHDD残量が2.4GBに。アイヤー!ちなみに、残りHDD残量は「ファイル」アプリで「ダウンロード」フォルダを選び、右上の3点アイコンを押すと表示されます。今回使ったChromebookの容量は16GBのものなので、Linuxを本格的に使うなら32GBは欲しいところです。

ちなみにChrome OSとの切り替えは[Ctrl+Alt+Shift+戻る/進む]で出来ました。

  • この記事を書いた人

ともぞう

つくば在住のアラフォー会社員。他に「初心者による初心者の為のウイスキーの話など。」や「OLD ROOKIE」などを運営しています。

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