はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
場所を選ばずにPCゲームを楽しみたい!そんなあなたに朗報です。
ChromebookとSteam Linkアプリを使えば、まるでゲーミングPCを持ち歩いているような快適さで、PCゲームをリモートプレイすることができます。今回はSteamゲームをWindwsからChromebookにストリーミングしてリモートプレイする手順を紹介します。
また、なるべく快適にプレイできるようSteam Linkの設定項目もスクリーンショットと共に解説したいと思います。
もしChromecast with Google TVがあればそちらにSteam Linkアプリを入れた方が簡単です。
Steam Linkの使用を決めたきっかけ
私事ですが、しょぼいグラフィックカード(NVIDIA GeForce GT 1030)を挿した型落ちデスクトップPC(第4世代Core i7搭載)でSteamゲームをプレイしています。
Steamも最近はFinal Fantasy(ファイナルファンタジー)、ドラゴンクエスト、モンスターハンター、ダークソウルなどのビッグタイトルや、話題の「アトリエシリーズ」などがプレイできるようになり、ますます便利になっています。
ライトゲーマーの筆者はわざわざ「PS5」を買うほどの情熱はないのですが、手持ちのPCに1万円ほどのグラフィックカードを追加してゲームプレイ、そしてゲーム以外の恩恵も得られるなら悪くない。ということでグラボを手持ちのデスクトップPCに挿して、デスクトップPCでのSteamゲームに興じています。
ただ、PCがおいてある冬のデスクは足元が寒い。出来ることなら「こたつ」に入ってテレビの大画面でプレイしたい。そんなワガママプレイを叶えるのが「Steam Link」アプリです。
これをChromebookにインストールすることでデスクトップPCのSteamゲーム画面をChromebookに映すことが可能になります。
タッチコントロールにも対応しているので、タッチを必要とするアンドロイドゲームでも恩恵があるかもしれません。
以下、ChromebookでSteam Linkを使うための設定手順を紹介します。
ChromebookでSteam Linkを使うための設定手順
全体の流れとしては
- ホストPCのSteamでセキュリティコードを設定
- ChromebookにGoogle Play StoreのSteam Linkアプリをインストール
- 起動するとPINコードが表示される
- ホストPCのSteamでRemote Play設定画面に進み、[STEAMリンクをペアリング]をクリック
- Chromebookに表示されている認証コードを入力
となります。
Steam Link を初期設定してPCと接続
最初にホスト側PC(SteamをインストールしたWindowsなど)のSteamでリモートプレイの認証に使用する任意のPINコードを設定します。
Steamを起動し、左上のSteam>設定>Remote Playとすすんで[セキュリティコードを設定する]というボタンをクリック。
任意のPINコードを設定します。実際にリモートプレイする際はこのPINコードの入力が求められます。
次にChromebook側でGoogle Play Storeの「Steam Link」アプリをインストールして起動すると、4桁の認証コードが表示されます(上記PINコードとは別物です)。
ChromebookでPINコードが表示されたら、ホスト側PCでRemote Play設定画面に進み、今度は[STEAMリンクをペアリング]をクリックし、Chromebookに表示されている認証コードを入力します。
これでペアリングは完了です。
ChormebookでSteam Linkを起動して設定
ChromebookでSteam Linkアプリを立ち上げると以下の画面が表示されます。このままプレイを開始してもよいのですが、より快適にプレイできるよう各種設定を行います。
Steam Linkで快適に遊ぶための設定
ホーム画面右上の歯車アイコンをクリックすると設定画面になります。
コンピュータのところは設定不要です。
ストリーミングの項目は自宅のWifi環境などを考慮して設定します。カクついたりするときは、動画のところを[高速]に設定すると良いと思います。
当方の環境でネットワークテストすると100Mb/秒までは成功します。軽めのゲームだと「バランス」、重めのゲームは「高速」に設定しています。
コントローラーの設定ですが、Chromebookに挿したあとボタン配置の設定が必要です。ガイダンスに従ってボタンを入力していけばOKです。
手持ちで3つゲームパッドがあるのですが、ゲームパッドによっては使えないものもありました
ワイヤレス通信対応ゲームパッドならホスト側に受信機を挿せば、物理的にプレイできる範囲が狭くなるもののプレイは可能です。
Steamをプレイするときにおすすめの無線コントローラー
Steam Linkを実際にプレイした感想
HP Chromebook x360 14cをテレビ画面に出力し快適に「ウイイレ2021」をプレイしています。たまに画面が荒くなったりしますが、そういったときにはWi-Fiに問題があるケースが考えられます。
実際にWifi中継機を導入してぐっと安定しました。2000円程度なのでおすすめです。
どうしても不安定なときは、一度Steam Linkを再起動し、ネットワークテストをすると劇的に改善することがあります。
「ウイイレ」はホスト側PCでも荷が重いため設定を最低限に落としていますが、そんなに画像は悪くないです。動きが激しいゲームですが60fps前後をキープしており特に問題はありません。少なくとも画質はPS3よりはずっと良いです。
以下は実際のプレイ画像です。ウイイレといいつつ画面はニーア・オートマタ・・・画像が粗いですが、これはしょぼいグラボのため。
あくまでストリーミング(実質はリモートデスクトップ+αという感じです)なので、実際の画質はネットワーク速度とホスト側PCの性能に依存します。
ニーア・オートマタなどの重めのゲームはGT 1030では荷が重く、ホスト側PCで映像の設定をかなり落としても25fpsがやっと。
ChromebookでSteam Linkアプリを使う際の注意点
ChromebookでSteam Linkアプリを使ってPCゲームをリモートプレイする際の注意点は以下の通りです。
ネットワーク環境
- 快適なプレイには、高速かつ安定したネットワーク環境が必要です。無線LANの場合は5GHz帯を利用しましょう。
- ホストPCとChromebookが同じネットワークに接続されていることを確認してください。
その他
- Chromebookのスペックによっては、十分なパフォーマンスが得られない場合があります。
- ゲームによっては、コントローラーが必要となる場合があります。
- 長時間プレイしていると、Chromebookのバッテリーが消耗しやすくなります。
ChromebookとSteam LinkアプリでPCゲームをリモートプレイする方法 まとめ
上記のように、ChromebookとSteam Linkアプリを使えば、場所を選ばずにPCゲームを楽しむことができます。設定も簡単で、すぐに始められるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
なお、以下のデバイス(Chromecast with Google TV)を使えばTVにSteamゲームを写すことが可能。PCゲームを大画面で楽しみたい方におすすめです。
Chromebookを使用してSteam Linkアプリを介してSteamゲームをリモートプレイする流れ おさらい
- Chromebookの「Google Playストア」アプリで「Steam Link」アプリを探してインストール
- SteamをインストールしたホストPCを起動し、Steamアカウントにログイン
- Steamクライアントの設定から、Steamリンクを有効化
- Steam Linkアプリを開き、Steamアカウントにログイン
- Steam Linkアプリがコンピューターを検出するのを待つ
- ChromebookでSteamゲームをプレイ