はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
2023年11月にChrome OS 105で実装された「アダプティブ充電」機能。バッテリー劣化を抑え、Chromebookをより長く快適に利用できる注目機能です。実際に試用して、その効果や注意点などを詳しくレビューします。
アダプティブ充電を有効化する手順
ChromebookのChromeブラウザのアドレスバーに「chrome://flags」と入力します。上部にある検索バーに「adaptive 」と入力し、
Enable adaptive charging feature
の右のプルダウンメニューをDefaultからEnabledへ変更します。右下に出現するリスタートボタンをクリックするとアダプティブ充電機能が追加されます。
この機能は実験的機能になりますので、自己責任でお願いします。
「Show settings to enable/disable adaptive charging feature (アダプティブ充電機能に関する設定を表示)」とのことなので、Chromebookの設定画面を開いてみると、電源のところに「アダプティブ充電機能」の項目が追加されました。
ただ、「電源から取り外すいつもの頃合いでバッテリーが完全に充電されます」との文言が良く分からないのですが、おそらく充電ケーブルを外す時間帯を学習してその頃までに充電する機能だと思われます。仕事終わりに抜く人はその時までに、寝るとき充電して出かけるときにケーブルを外すことが多い方はその時間までに、ということだと思います。
Androidのアダプティブ充電機能はアラームの時間にちょうど100%になるよう充電速度が調整されますが、そういった意味ではChromebook版アダプティブ充電機能はAndroidとは少し異なるようです。
アダプティブ充電機能の挙動
アダプティブ充電機能をオンにして充電開始。充電開始時間は15:27分。
この時点ではバッテリーの残量が35%で、あと1時間10分で充電完了と表示されました。
そして1時間後、「93%-あと14分で充電完了」となりました。概ねいつも通りの充電速度です。
そしてさらに10分後、本来なら100%になっている時間(16:28分)では「98%であと6分」と表示されました。
さらに15分後、本来ならとっくに100%になっているはずですが、「99%」になっています。このとき既に充電開始から1時間25分が経過しており、本来ならとっくに100%になっているのですが。
この5分後、ようやく100%になりました。ということでアダプティブ充電機能を使うと100%になるまでの時間が少し伸びた、という結果になりました。
現時点におけるChromebook版「アダプティブ充電」の挙動 まとめ
アダプティブ充電機能をつかってみたらいつもよりもゆっくりと充電されたという結果になりました。ただ、思ったよりもゆっくりでなかった要因としては考えらるのは以下の2点。
- 初回で学習効果が働かなかったこと
- まだ実験段階で最終調整がなされていないこと
これから少し注意して観察し、何かわかったら改めてご報告したいと思います。以上、Chromebook版アダプティブ充電機能を使ってみた結果でした。