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Kompanio 520を搭載したエントリーレベルのタブレット型Chromebookが開発中

2023年5月10日

MediaTek Kompanioのロゴ

はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。

今回は新たに登場する予定のChromebookについての話題です。

ASUSがコストパフォーマンスに優れたKompanio 520搭載のタブレット型Chromebookを開発中との話が出てきました。発見された開発コードと共にご紹介します。

また、Kompanio 520と言えば現行のChromebookに多く採用されているMT8183Cの後継にあたるSoCで、省電力性とパフォーマンスが強化されています。今後はこのSoCを搭載するChromebookが増えてきそうなので、合わせてご紹介します。

新しいタブレット型Chromebookに関するコードが発見される

Chromium GerritにてKompanio 520=MediaTek 8186のデタッチャブルモデルに関するコードが見つかりました。

ここで用語を少し補足しますと、「Chromium Gerrit」は「Chromium」のコードレビューシステムです。「Chromium」はGoogleがオープンソースで開発しているWebブラウザのコードベースで、Chromeブラウザの基盤となっているものです。Chromiumプロジェクトでは多数の開発者がコードを開発、テスト、レビューしています。コードレビューシステムとはコードの品質を向上させるために開発者がコード変更をレビューできるようにしているものです。

話を戻して、今回Chromium Gerritで発見されたコードはこちらです。

ここでは「mt8186 detachable」と明記されていますが、このmt8186はMediaTek製のSoC「8186C」、つまり「Kompanio 520」を指すコードです。「detachable」とあるので、本体はタブレットタイプであることは間違いありません。製品化に際してはキックスタンドやキーボードも付属するものと思われます。

今回発見されたコードがASUS製Chromebookであると推測される理由

上記のコードで赤く示したところに「huaquin」のドメイン名がついたメールアドレスが添付されています。

Huaquin社Chromium Gerritは中国に本社を置く、スマートフォンやタブレット、ワイヤレス機器などの製造会社で、主にOEM(他社ブランド製造)ビジネスを中心に展開しています。そして、Huaqinの顧客にはOPPOやVivo、Motorola、Lenovoなど有名なブランドが多数で、ASUSもそのうちの一つ。

このうち、LenovoについてはタブレットタイプのChromebook、より具体的にはLenovo Chromebook Duet 560の後継モデルが既に開発中であるとされています。

Lenovo製のもの、おそらくDuet 560はGeraltベースで既に開発中である

上記コードでは、Geraltボードベースでパネルはサムスン製「ATNA33XC20」と示されています。こちらもHuaquinのメールアドレスが付与されています。

Geraltというのはデタッチャブルモデルのベースとなるボードで、ATNA33XC20パネルは現行の「Lenovo Chromebook Duet 560」に採用されているパネルです。このことから、Lenovo Chromebook Duet 560の後継機版が既に開発を進行中である線が濃厚。消去法で、冒頭で紹介したコードがASUS製のものであると推測されます。

製品的には、恐らくヒットを続けている「ASUS CM3 Detachable Chromebook」の後継機と考えるのが妥当です。ASUS CM3 Detachable Chromebookは現在MediaTek8183C(Kompanio 500)を搭載していますが、そろそろ賞味期限切れ。このタイミングで中身をバージョンアップするというのは理にかなっています。

Kompanio 520の特徴

ついでなのでKompanio 520の特徴についても少し見ておきます。

まずコードネームは「MT8186」ということで「MT8183」の後継版ということは明らかです。MediaTekの公式サイトによるとKompanio 500Kompanio 520は共にオクタコアのSoCで、Kompanio 520では2つのパワーコアと6つの省電力性コアで構成されています。MT8186ではより新しいチップが採用されており、具体的にはKompanio 500がArm Cortex-A73+Arm Cortex-A53で、Kompanio 520がArm Cortex-A76+Arm Cortex-A55という構成となっていますChromium Gerrit。

さらにKompanio 520では新しい規格であるWi-Fi 6に対応しています(Kompanio 500はWi-Fi 5)。

MediaTekのVice PresidentであるAdam King氏によると、Kompanio 520は500と比較して、シングルコアでは+80%、マルチコアでは+15%の性能向上を果たしているとのことです。さらに、ライバルのIntel Celeron 4500よりもワットパフォーマンス的に有利であると述べています。

参考:https://www.ubergizmo.com/2022/11/mediatek-kompanio-520-528-chipsets-entry-level-chromebooks/

Kompanio 520よりも上位のKompanio 528も存在するのですが、これはまた機会があればご紹介したいと思います。

Kompanio 520を搭載したエントリーレベルのタブレット型Chromebookが開発中 まとめ

今回は新しく登場予定のタブレット型Chromebookについてご紹介しました。コードの進捗状況から、実際の製品が登場する時期は、今年の夏から秋の間と推測されています。少なくとも9月の新学期が始まるまでには販売を開始すると思われます。推移を見守りたい。

ソース:Chrome Unboxed

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  • この記事を書いた人

ともぞう

つくば在住のアラフォー会社員。他に「初心者による初心者の為のウイスキーの話など。」や「OLD ROOKIE」などを運営しています。

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