はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
今回はChromebookの選び方に関する話題です。
Twitterなどを眺めていると、「大学生にChromebook」は賛否両論。大学で講義をしていたこともあるChromebookマニアの見解としては「大学生はWindows一択」。
ChromebookもMacbookも、やめておいた方が良いです。
Windowsを既に持っている場合のプラスαとして買うなら話は別です。あくまで第一のPCとしてWindows以外のものはやめた方がいいという話。
主な理由は2つあるのでそれぞれ説明します。
理由① 特殊なソフトを使用する授業が存在するかも
統計学の演習など、授業によっては特殊なソフトを必要とするケースがあります。
こういった授業では各自ソフトをインストールする必要がありますが、この時点でソフトのインストールが出来ないChromebookは詰みます。iPadも同じ理由でアウトです。
Macbookはどうか
ではMacbookはどうなのか、という話ですが個人的にはおすすめしません。
まずソフトの問題が一つ。最近ではMac対応のソフトも増えていますが、それでもMacに対応していないソフトを使う可能性もありますし、ソフトが対応していても、大学の方でWindows版しか提供されないといったケースも、あり得なくはありません。
下調べをして、今後履修する授業でソフトのインストールはなさそう、という場合でも、やはり避けた方が無難。
授業の内容は全て担当教官に一任されるので、同じ科目でも教官が変わると内容が大きく変わることがあります。必修科目で教官が特定のソフトの使用を求めるならば、それに従うしかありません。
さらに、ソフトを使った演習の場合、Windowsでの操作の説明が前提になります。大学にはMacを使う文化がないからです。
例えば統計ソフトの「R」にはWindows版とMac版がありますが、操作法やUIが異なります。教員やTA(=大学院生が務めるティーチング・アシスタント)でMac派はほぼ皆無で、Macbook版「R」の使い方はサポート外。Macを選んだ生徒は自力で何とかする必要があります。
大学にはMacを使う文化がない
大学教員にMacユーザーが少ない理由は特殊なソフトがMacだと使えないことが過去にあったという点と、そもそもMacのシェアが瀕死状態だった点が挙げられます。
例えば2000年時点のMacのシェアは約3.4%。そのころ研究生だったWindowsユーザーが現在教員として活躍している訳ですが、過去の研究データとの互換性や使い慣れたソフトなどをそのまま使いたい、といった理由でMacに乗り換えるメリットが全くない人達です。
この辺りの事情を知らない事務担当の人は、見た目だけで大学のパソコンルームをiMacで埋めがち。結局Windowsが起動するように設定してある
という訳なので、教授陣はハッキリと自覚しているかどうかは別にして、生徒も当然Windowsを使っているという認識で、Macbookを使っている生徒がいるかも知れないという意識は極めて希薄です。
「このソフトを授業で使いたいけどMac版がないのでやめておこう」とはならないのです。
理由② Windowsがそれなりに使えるのは社会人の必須スキル
会計ソフトなどの業務用ソフトはWindowsにのみ対応しているケースが圧倒的に多いので、職場においてはWindowsを使う必要に迫られるのは周知の通り。
ただでさえ忙しい新入社員のときに、Macは使えるけどWindowsはよく分からない、といった余計なハンデはないに越したことはありません。
大学生のうちにWindowsを使って様々なトラブルに見舞われ、対応力を養った方がいいと思います。
大学生にChromebookはおすすめしない理由 まとめ
最初に言った通り、Windowsを持っている場合のプラスαとしてなら良いのですが、何か1つを選ぶならWindows一択です。Windowsはソフトや周辺機器の選択肢が圧倒的に豊富。用途に合わせてカスタマイズできるため、大学生活の幅広いニーズに対応できます。
世の中でWindowsだけ対応していない、というものはありません。かつて印刷所ではMacのデータしか扱えない、といったこともあったようですが、当然現在は解決済みです。
最後にお勧めを書いておくとLenovo製IdeaPadなどは実績もあるのでおすすめですが、自分で選ぶ場合は「Officeのライセンス」が大学で無料配布されているかどうかなどを事前に調べて(大体あると思いますが)、余計な出費は避けた方が得策です。
※あくまでメインはWindowsだけどサブでChromebookも使いたいといった場合は、耐久性がありタブレットとしても使える「ASUS Chromebook CM3」がおすすめです。