はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
従来のChromebookでは物足りなかった方、もっとサクサク快適にChromebookを使いたい方必見の新モデル「Chromebook Plus」が登場しました!高性能CPU、大容量メモリ、高速ストレージ、Androidアプリのシームレスな動作など、従来のChromebookとは一線を画す魅力が満載です。
本記事では、Chromebook Plusの特徴、Googleが定めた目的、対応モデルなどを詳しく解説します。Chromebook Plusの購入を検討している方、Chromebookについてもっと知りたい方にとって、必読の内容となっています。
ぜひ最後までお付き合いください。
- Chromebook Plusは、一定のハードウェア要件を満たした高性能Chromebookの新しいカテゴリ
- 目的はユーザーの生産性と創造性を高めること
- 対応モデルはASUS Chromebook Plus CX34やAcer Chromebook Plus 514など
Chromebook Plus 概要
GoogleによるとChromebook Plusは
- パフォーマンスを2倍に
- AIとGoogleアプリを内蔵
- Googleフォトの消しゴムマジック搭載
- オンラインのAbobe Photoshopに対応
- ハードウェアとソフトウェアの最適化
- 最低価格は$399より
とされています。
パフォーマンスを2倍に、というのは2022年6月から12月に発売されたChromebookのベストセラーと比較した場合、という注釈があります。どのモデルかは明かされていません。Photoshopについてはサブスクリプションが必要、とあります。
Chromebook Plusの目的
今回Chromebook Plusを定めた目的は、Chromebook選びを簡単にすること、とされています。
Chromebookは$100台の格安品から$1000くらいのプレミアムモデルまで多種多様になっていることが挙げられます。ここまで増えてしまうとGoogleとしても質を担保できません。また、ユーザー側から見ると多すぎてどれが良いかわかりずらい、という状況になっています。ということで、一定の基準を満たすものに関してはChromebook Plusを名乗ってよいこととして質を担保したい、という思惑が感じられます。
Chromebook Plus 要件
Chromebook Plusの制定に辺り、GoogleはAcer、ASUS、HP、Lenovoと協議を重ねて要件を定めました。その要件は以下の通り。
- CPU: Intel Core i3 12th Gen以上、またはAMD Ryzen 3 7000シリーズ以上
- RAM: 8GB+
- ストレージ: 128GB+
- ウェブカメラ: 1080p+ ノイズリダクション機能
- ディスプレイ: フルHD IPS 以上
高性能CPUの搭載
Chromebook Plusは、高性能CPUを搭載することで、より快適なパフォーマンスを実現しています。今後は、さらに高性能なCPUの搭載が期待されます。これにより、動画編集やゲームなどの負荷の高い作業も快適に行うことができるようになります。
AI機能の更なる進化
要件にウェブカメラとディスプレイが要件に入っているのは興味深いです。これはかつてないほどビデオ通話が重要となっていることを表しています。特に現行のChromebookはウェブカメラが720pのものが多いため、これが制定されたのは大きいと思います。
ビデオ通話においてはAIを活用したノイズキャンセリング機能や背景ぼかし機能も搭載される予定です。
クリエイティブな作業にも
Chromebookはあまりクリエイティブな作業に向かない、というのがこれまでの常識でしたが、既に過去の話になりつつあります。画像編集に関してはAIを使った消しゴムマジックやAbobe PhotoshopやAbobe Expressでより手の込んだ加工が可能となります。チラシを作る程度ならChromebookで十分可能になります。
また、動画に関してもLuma Fusionが使用可能です。Abobeはかなり以前からChromebookのことを気にしていましたが、本格的に始動した感じです。
Chromebook Plusを購入するとAbobe Photoshopは3か月無料、Luma Fusionに関しては月額費用が25%オフと試用を促しており、新たなユーザーの獲得という狙いがありそうです。
Chromebook Plus対応モデル
米国では2023年10月8日からChromebook Plusが全国の小売店で販売を開始、カナダやヨーロッパ諸国では10月9日から販売を開始します。日本での発売は未定。
今回Chromebook Plusとして新たに発売されるのが以下のモデルで、Chromebook4大メーカーから各2モデルが登場しています。
Acer Chromebook Plus 515 | Intel Core i3-1215U |
Acer Chromebook Plus 514 | AMD Ryzen 3 7320C |
ASUS Chromebook Plus CX34 | Intel Core i3 |
ASUS Chromebook Plus CM34 Flip | AMD Ryzen 3 |
HP Chromebook Plus 15.6 | Intel Core i3-N305 |
HP Chromebook Plus x360 14c | Intel Core i3-1215U |
Lenovo Flex 5i Chromebook Plus 14 | Intel Core i3-1315U |
Lenovo Slim 3i Chromebook Plus 14 | Intel Core i3-N305 |
過去に販売された一部モデルもChromebook Plusへアップロードされます
消しゴムマジックやAIによるサポート、クリエイティブな作業への対応などChromebook Plusによる機能は、過去に販売された一部のモデルにも適用される予定です。現時点での対応モデルは以下の通りです。
Acer | Acer Chromebook Spin 514 (CP514-3H, CP514-3HH, CP514-3WH) |
Acer | Acer Chromebook Spin 714 (CP714-1WN) |
Acer | Acer Chromebook Spin 714 (CP714-2W, CP714-2WN) |
Acer | Acer Chromebook 516 GE (CBG516-1H) |
Acer | Acer Chromebook Vero 514 (CBV514-1H, CBV514-1HT) |
ASUS | ASUS Chromebook CM34 Flip (CM3401) |
ASUS | ASUS Chromebook Flip CX5 (CX5601) |
Dell | Dell Latitude 5430 Chromebook |
Dell | Dell Latitude 5430 2-in-1 Chromebook |
Framework | Framework Laptop Chromebook Edition |
HP | HP Chromebook 15.6 15a-nb0xxx (xxx: 001~999) |
HP | HP Chromebook x360 14 inch (14c-cd0xxx) (xxx: 001~999) |
HP | HP Dragonfly Pro Chromebook |
HP | HP Elite Dragonfly Chromebook |
HP | HP Elite c640 14 inch G3 Chromebook |
HP | HP Elite c645 G2 Chromebook |
Lenovo | Lenovo Flex 5i Chromebook 14” (IP Flex 5 Chrome 14IAU7) |
Lenovo | IdeaPad Flex 5i Chromebook (14", 7) (IP Flex 5 Chrome 14IAU7) |
Lenovo | IdeaPad Gaming Chromebook 16" |
Lenovo | Lenovo Slim 3i Chromebook 14" |
Lenovo | IdeaPad Slim 3i Chromebook (14", 8) |
Lenovo | Lenovo ThinkPad C14 Chromebook |
Lenovo | Lenovo 5i Chromebook 16" |
Lenovo | IdeaPad 5i Chromebook (16", 7) |
Lenovo | Lenovo 14e Chromebook Gen 3 |
Chromebook Plus 今後の展開
Chromebook Plusの登場により、Chromebook全体の進化も加速することが期待されます。例えば、ChromeOSの機能強化や、Chromebook対応アプリの増加などが考えられます。また、Chromebook Plusの成功により、他のメーカーからもAI機能や高性能CPUを搭載したChromebookが発売される可能性もあります。
教育市場での普及
Chromebook Plusは、AI機能や高性能CPUを搭載していることから、教育市場での普及が期待されています。例えば、オンライン授業での活用や、プログラミング教育での活用などが考えられます。また、Chromebookの低価格とシンプルな操作性も、教育市場での普及を後押しする要因となるでしょう。
企業での利用拡大
Chromebook Plusは、AI機能や高性能CPUを搭載していることから、企業での利用拡大も期待されています。例えば、リモートワークやペーパーレス化の推進などに活用することが考えられます。また、Chromebookのセキュリティ性の高さも、企業での利用拡大を後押しする要因となるでしょう。
課題と展望
Chromebook Plusは、今後さらなる進化と普及が期待される新カテゴリーですが、いくつかの課題も存在します。
- 価格: Chromebook Plusは、従来のChromebookよりも高価です。価格が普及の壁となる可能性があります。
- アプリ: Chromebook Plusで利用できるアプリはまだ限られています。
- 認知度: Chromebook Plusの認知度はまだ低い。
これらの課題を克服することで、Chromebook Plusはさらなる普及を実現することができるでしょう。
Googleが新しいカテゴリ「Chromebook Plus」を発表! ユーザーにとって何が変わる?まとめ
2023年10月にGoogleが発表した「Chromebook Plus」は、AI機能の強化や高性能CPUの搭載など、従来のChromebookよりも高度な機能を備えた新カテゴリーです。発売以来、多くの注目を集めており、今後のさらなる進化と普及が期待されています。ユーザーは、より快適で安全、そして楽しい Chromebook 体験を享受することができます。
2024年以降も機能を段階的に追加していく予定です。今のところはAIを使ったテキストの自動生成や推敲はもちろん画像生成、ビデオ通話の際の背景画像自動生成などの機能が追加される予定です。
今後も引き続き推移を見守りたい。
ソース:https://www.google.com/chromebook/discover/chromebookplus/