Chromebookの選び方

Googleが新しいカテゴリ「Chromebook Plus」を発表 ユーザーが知っておくべきことは?

Googleが新しいカテゴリ「Chromebook Plus」を発表

Googleが兼ねてより噂のあった「Chromebook Plus」を正式に発表しました。Chromebook Plusとは一定のハードウェア要件を満たすChromebookはChromebook Plusと名乗ることが出来るというものです。

この記事ではChromebook Plusの概要や目的、対応モデルなどを見ていきたいと思います。

Chromebook Plus 概要

GoogleによるとChromebook Plusは

  • パフォーマンスを2倍に
  • AIとGoogleアプリを内蔵
  • Googleフォトの消しゴムマジック搭載
  • オンラインのAbobe Photoshopに対応
  • ハードウェアとソフトウェアの最適化
  • 最低価格は$399より

とされています。

パフォーマンスを2倍に、というのは2022年6月から12月に発売されたChromebookのベストセラーと比較した場合、という注釈があります。どのモデルかは明かされていません。Photoshopについてはサブスクリプションが必要、とあります。

Chromebook Plusの目的

今回Chromebook Plusを定めた目的は、Chromebook選びを簡単にすること、とされています。

Chromebookは$100台の格安品から$1000くらいのプレミアムモデルまで多種多様になっていることが挙げられます。ここまで増えてしまうとGoogleとしても質を担保できません。また、ユーザー側から見ると多すぎてどれが良いかわかりずらい、という状況になっています。ということで、一定の基準を満たすものに関してはChromebook Plusを名乗ってよいこととして質を担保したい、という思惑が感じられます。

Chromebook Plus 要件

Chromebook Plusの制定に辺り、GoogleはAcer、ASUS、HP、Lenovoと協議を重ねて要件を定めました。その要件は以下の通り。

  • CPU: Intel Core i3 12th Gen以上、またはAMD Ryzen 3 7000シリーズ以上
  • RAM: 8GB+
  • ストレージ: 128GB+
  • ウェブカメラ: 1080p+ ノイズリダクション機能
  • ディスプレイ: フルHD IPS 以上

ウェブカメラとディスプレイが要件に入っているのは興味深いです。これはかつてないほどビデオ通話が重要となっていることを表しています。特に現行のChromebookはウェブカメラが720pのものが多いため、これが制定されたのは大きいと思います。

クリエイティブな作業にも

Chromebookはあまりクリエイティブな作業に向かない、というのがこれまでの常識でしたが、既に過去の話になりつつあります。画像編集に関してはAIを使った消しゴムマジックやAbobe PhotoshopやAbobe Expressでより手の込んだ加工が可能となります。チラシを作る程度ならChromebookで十分可能になります。

また、動画に関してもLuma Fusionが使用可能です。Abobeはかなり以前からChromebookのことを気にしていましたが、本格的に始動した感じです。

luma fushionの作業画像
luma fushion

Chromebook Plusを購入するとAbobe Photoshopは3か月無料、Luma Fusionに関しては月額費用が25%オフと試用を促しており、新たなユーザーの獲得という狙いがありそうです。

Chromebook Plus対応モデル

米国では2023年10月8日からChromebook Plusが全国の小売店で販売を開始、カナダやヨーロッパ諸国では10月9日から販売を開始します。日本での発売は未定。

今回Chromebook Plusとして新たに発売されるのが以下のモデルで、Chromebook4大メーカーから各2モデルが登場しています。

Acer Chromebook Plus 515Intel Core i3-1215U
Acer Chromebook Plus 514AMD Ryzen 3 7320C
ASUS Chromebook Plus CX34Intel Core i3
ASUS Chromebook Plus CM34 FlipAMD Ryzen 3
HP Chromebook Plus 15.6Intel Core i3-N305
HP Chromebook Plus x360 14cIntel Core i3-1215U
Lenovo Flex 5i Chromebook Plus 14Intel Core i3-1315U
Lenovo Slim 3i Chromebook Plus 14Intel Core i3-N305
Chromebook Plus対応の8モデル

過去に販売された一部モデルもChromebook Plusへアップロードされます

消しゴムマジックやAIによるサポート、クリエイティブな作業への対応などChromebook Plusによる機能は、過去に販売された一部のモデルにも適用される予定です。現時点での対応モデルは以下の通りです。

AcerAcer Chromebook Spin 514 (CP514-3H, CP514-3HH, CP514-3WH)
AcerAcer Chromebook Spin 714 (CP714-1WN)
AcerAcer Chromebook Spin 714 (CP714-2W, CP714-2WN)
AcerAcer Chromebook 516 GE (CBG516-1H)
AcerAcer Chromebook Vero 514 (CBV514-1H, CBV514-1HT)
ASUSASUS Chromebook CM34 Flip (CM3401)
ASUSASUS Chromebook Flip CX5 (CX5601)
DellDell Latitude 5430 Chromebook
DellDell Latitude 5430 2-in-1 Chromebook
FrameworkFramework Laptop Chromebook Edition
HPHP Chromebook 15.6 15a-nb0xxx (xxx: 001~999)
HPHP Chromebook x360 14 inch (14c-cd0xxx) (xxx: 001~999)
HPHP Dragonfly Pro Chromebook
HPHP Elite Dragonfly Chromebook
HPHP Elite c640 14 inch G3 Chromebook
HPHP Elite c645 G2 Chromebook
LenovoLenovo Flex 5i Chromebook 14” (IP Flex 5 Chrome 14IAU7)
LenovoIdeaPad Flex 5i Chromebook (14", 7) (IP Flex 5 Chrome 14IAU7)
LenovoIdeaPad Gaming Chromebook 16"
LenovoLenovo Slim 3i Chromebook 14"
LenovoIdeaPad Slim 3i Chromebook (14", 8)
LenovoLenovo ThinkPad C14 Chromebook
LenovoLenovo 5i Chromebook 16"
LenovoIdeaPad 5i Chromebook (16", 7)
LenovoLenovo 14e Chromebook Gen 3

Chromebook Plus 今後の展開

2024年以降も機能を段階的に追加していく予定です。今のところはAIを使ったテキストの自動生成や推敲はもちろん画像生成、ビデオ通話の際の背景画像自動生成などの機能が追加される予定です。

今後も引き続き推移を見守りたい。

ソース:Chromebook Plus: more performance and AI capabilities

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  • この記事を書いた人

ともぞう

つくば在住のアラフォー会社員。他に「初心者による初心者の為のウイスキーの話など。」や「OLD ROOKIE」などを運営しています。

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