はじめまして、Chromebookを9年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
ご存知の方も多いと思いますが、インテルは今までのCore iシリーズを廃止して新しいブランドとして「Core Ultra」を展開中です。開発名はMeteor Lakeとこれまでのネーミングを踏襲した形になっていますが、今後は世代という概念をなくしていき、型番のみになるそうです。
そんなCore Ultraですが、処理能力の向上は当然として、新たにNeutral Processing Unit (NPU) という機械学習に特化したコアを追加し、AI 能力を大幅に強化。さらに、これまでのPコア、Eコアに加えてさらなる低電力で駆動するLP-Eコアを搭載、低負荷時やアイドル時の消費電力を抑えることでバッテリ持続時間が長くなるとのことです。
そんなCore UltraがChromebookにも搭載されるとインテルから正式に発表されているのですが、第一弾として「ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise (CX5403)」が発売予定で、すでに公式サイトで詳細が掲載されています。
公式サイトによると最大でCore Ultra 7に対応とのことです。Core Ultra 7といってもSKUが少なくとも5つほどあるのですが、上位モデルではGPUに従来のIntelグラフィックスではなく、Intel ARC GPUが搭載されており、ゲーミングノートPCなどに搭載されるNDIVIA GeForce GTX 1650 Q-maxに匹敵する性能を有しているようです。CPUメモリはDDR5で64GB、PCIe 4.0のSSDを512GBまでサポートするなど、新世代にふさわしいチップになっています。
ただ、ASUS ExpertBook CX54 ChromebookではストレージにM.2 2280 NVMe PCIe 3.0 SSDが採用されています。メモリは最大16GB。オプションでThunderbolt 4にも対応。ゲーミングPC並みのスペックで薄さ16.9mmとASUSらしいモデルに仕上がっています。
Nシリーズとの違いは
今年1月に発表されたIntelのNシリーズですが、こちらは旧Celeron、Pentiumの後継版で、省電力性に重きを置かれたものです。価格もかなり安いらしい。
こちらはすでに一部のChromebookに搭載されているのですが、今後はNシリーズ搭載のエントリーモデルのChromebookと、Core Ultra搭載のミッドレンジーハイエンドのChromebookと棲み分けが進んでいくと思われます。
Core Ultraの強みであるAI活用は、まだアプリやサービスが追い付いていませんが、Intel Coreシリーズの登場と共に環境が急速に変化していくことは間違いありません。
今後も事態の推移を見守りたい。